2012.01.23
Salt 邦題:ソルト
二重スパイの容疑をかけられたCIAの女性エージェントが、真実を探して活躍するスパイ・アクション。653本目の映画投稿です。
グローバルにビジネスを展開する石油会社。実はここはCIAの活動拠点でした。ある日、その秘密を知ったロシアの謎の密告者オルロフが訪問しCIAに捕らえられます。
尋問に対する彼の証言は、アメリカ副大統領の葬儀に参列するためアメリカを訪問するロシア大統領が暗殺されると言うものでした。そしてその暗殺者が、尋問を担当するCIA女性職員のイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)であると告げます。
罠であると主張し、夫に会わせるようにと懇願しますが、身柄を拘束されそうになった彼女は、建物から逃走を図ります。
無事に身を隠すことに成功したソルトは、変装して厳戒態勢の副大統領葬儀会場に侵入し、ロシア大統領襲撃に成功しますが、なぜかあっさりと捕らえられニューヨーク市警に連行されます。
しかしソルトは、連行中のパトカーから脱出し、ロシアン・スパイの仲間たちのアジトに姿を現します。
冷戦時代のソ連で、実際に行われていたと言う子供たちによる徹底したスパイ教育「KAプログラム」を土台にした、展開の二転三転するスパイアクション。
そもそもはトム・クルーズにオファーがあったそうなのですが、彼が断ったため急遽主人公を女性に書き換え、また「ボンドをやりたい」というジョリーが主役を引き受けた作品だそうです。
スパイ・アクションと言っても、007シリーズのようなロマンチシズムは皆無、MIシリーズのような知的な部分もない、言えば最新のカジノ・ロワイヤルのような、タフでミステリアスな作風に仕上がっています。
こういうヒロインは、まさに彼女しかいないというようなキャスティング。ただそのために彼女のプロモーション映画のような一面も無きにしも非ず。まあ、彼女のファンにとってははずせない映画となりましたが。
ただエンディングは、「to be continiued」的に終わっていて、続編が当たり前のような、どうにも物足りない結果になっているのですが、さりとて続編をつないでゆくほどの作品かどうか・・・。
まあ、何も考えず、ひたすらアクションやガン・プレイを堪能したい方にお勧めです。もちろん、アンジェリーナ・ジョリーのファンの方にも。スパイ映画というよりはアクション映画でして、純粋なスパイファンの方にはお勧めいたしません。
出演:アンジェリーナ・ジョリー,リーヴ・シュレイバー,キウェテル・イジョフォー,ゾー・リスター・ジョーンズ,ヴィクター・スレザック,ダニエル・オルブリフスキ
監督:フィリップ・ノイス 2010年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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