BOSS's Column

コンピューター・ウィルスを利用して大金を強奪しようとする犯罪アクション。649本目の映画投稿です。

かつては帝王と呼ばれた天才ハッカー、スタンリー（ヒュー・ジャックマン）のもとに、ジンジャー（ハル・ベリー）という謎の女性が現れ、ある仕事を持ちかけます。

かつてDEA（麻薬取締局）の極秘作戦「ソードフィッシュ」のために作ったダミー会社が残した予定外の巨額の裏金95億ドルを、コンピューターのハッキングで奪おうというもの。リーダーは謎の男ガブリエル（ジョン・トラボルタ）でした。

一方、ロスアンゼルス空港で逮捕され、取り調べ尋問中に殺害された大物ハッカー、トーバルズ（ルドルフ・マーチン）の事件を捜査していたFBI捜査官ロバーツ（ドン・チードル）は、かつてその手で逮捕したスタンリーにたどり着きます。

その逮捕がもとで、別れた妻に最愛の娘ホリー（キャムリン・グライムス）の親権を奪われ接見禁止命令を裁判所から受けた彼は、娘を取り戻すため予測不能の「思い込み＝ミスディレクション」の罠にはまっていきます。

今は亡きジョン・トラボルタが悪役で活躍するアクション作品。600台のカメラを使ったバレットタイム（マシンガン撮影）による大爆発シーンが、のっけから観るものを圧倒します。

とにかく荒っぽい演技が多いのに、カメラワークがすごくいい。ちょっとしたシーンも、よく考えて撮影されています。

そしてスタイリッシュ。これって、私の場合、特に犯罪映画ではとても大事。

スタイリッシュなトラボルタに知能犯のヒュー・ジャックマンの相性もぴったり。そして彼女の出演作品では最もセクシーなショットの見れるハル・ベリーの3人は、それぞれが引き立てあうグッドなキャスティングです。

「007 ダイ・アナザー・デイ」では、さほどいい女だとは思わなかったのですが・・・(^_^;)

二転三転する展開も、ただのドッカンバッタンの映画に終わらせていない大きな要素。私たちも「思い込み」でまんまとミスリードされます。

サタデーナイト・フィーバーでブレイクしたジョン・トラボルタの残した作品でも屈指の見ごたえのある作品です。

一般的には★３つかもしれませんが・・・

出演：ジョン・トラボルタ,ヒュー・ジャックマン,ハル・ベリー,ドン・チードル,ヴィニー・ジョーンズ

監督：ドミニク・セナ　2001年

BOSS的には・・・★★★★☆

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