2012.02.28
「いい音を求めて その3」
さて今回は、銀バンのオーディオについて。
以前、音なしの銀バンに音をくれてやったお話をしました。所詮そのクラスの車なので、大枚突っ込んでも実現できる天井は低いですから、あくまでもローコストでのインストールをしたことは、以前お話しした通りです。
ヘッドユニットもスピーカーも普及品ですし、メインアンプも普及品の中古。そういう物理的(経済的)制約の中で無理難題を承知でいかに「いい音」に近づけるか・・・
でその対策としては、
1.スピーカー廻りのデッドニング
2.配線への気配り
3.各種セッティング
〔スピーカー廻りのデッドニング〕
まずはスピーカー廻りのデッドニングです。こちらはエーモン工業の「デッドニングキット スタンダードタイプ 2190」を使用しました。
お約束通り内貼りをはずし、防水用の透明シートもひっ剥がし、黒いゴムのようなタールのような防水接着剤をきれいに取り除きます。もちろん、純正のスピーカーも、リベット部分をドリルで壊して撤去します。
ドアが素っ裸になったらデッドニングです。アウターパネル、つまりボディ自体の裏側のスピーカー廻りを中心にレジェトレックスを張りめぐらし、スピーカーの背面になるあたりに吸音シートを張った後、サービスホールやよくわからない穴という穴を、レジェトレックスで埋めてしまいます。内貼りにもところどころにレジェトレックスを張り、ビビりを防止します。
〔配線への気配り〕
車内を縦断する配線は大きく分けて電源系と信号系の2種類。電源系はもちろん12V、信号系は数Vレベルですから、家庭用の100Vとまでは行かなくても干渉をさけるため別々のルートを這わすのが望ましい。
ということで、バッテリーがボンネット左にあることもあって、電源系(電源+アース)はボディ左サイドに配線、信号系は中央トンネル内を配線して後部座席の裏側に持っていきます。
〔ヘッドユニットのセッティング〕
セッティングについては、今回のヘッドユニットではDTA(デジタル・タイム・アライメント機能)と簡易イコライジング、クロスオーバーの周波数設定とそれぞれの出力レベルが調整可能です。
DTAはスケール(巻尺)で計測して設定すればいいのですが、今回はウーハーが天井後方に向いているため、設置位置からの長さだけではだめなので、最後は耳を頼りに調整しました。(^_^;)
イコライジングは、あまり細かく調整できないため、今回セットの特性となっている色付けされた中音域をやや下げて、逆に線の細い高音域を少しだけあげました。最終的にはこの辺もよく聞くソースを聞きながら調整します。
そしてクロスオーバーの設定ですが、今回はフロント側もウーハー側もスルーにしました。固定周波数でハイパス、ローパスできるのですが、どうも信用できなくて・・・。こちらは2台のメインアンプ側で調整しました。
〔メインアンプのセッティング〕
メインアンプ側で調整できるのは、入力ゲインとハイパス、ローパス、そしてクロスオーバーです。
まずゲインですが、今回ヘッドユニットが廉価なものですから、なるべく増幅自体はメインアンプ側でさせようと思います。つまりほぼ抵抗なしの状態(MAX近く)で入力させます。
次はクロスオーバー設定です。
バスドラは100HZ以上、ベースだと4弦解放が40HZ、3弦解放は55Hzあたりになります。ただ人間の耳は60HZ以下になると定位がわからなくなるそうですから、今回は50Hzあたりで設定してみます。(あたりというのは、設定が可変抵抗なので正確にはわからいから・・・)
これで、楽器のほとんどがフロントで再生され、低音の響き部分だけがサブウーハーから流れる予定・・・。
ということで、やっぱり最終的には耳を頼りに調整というオチなのですが・・・(*^_^*)
次回は、セッティングの結果などなど。
〔いい音 アーカイブ〕
「音をくれてやれ!」
「いい音を求めて その1」
「いい音を求めて その2」