2012.03.06

Movies

The African Queen 邦題:アフリカの女王

第一次世界大戦下のアフリカを舞台に、占領ドイツ軍に立ち向かっていった一組のカップルを描いた戦争ドラマ。主演のハンフリー・ボガートがアカデミー賞主演男優賞を受賞。665本目の映画投稿です。

1914年、アフリカのドイツ領コンゴ。ドイツ兵たちの略奪を受け、イギリス人宣教師サミュエル(ロバート・モーレイ)はショックで死んでします。

TheAfricanQueen.jpg天涯孤独となってしまった彼の妹ローズ(キャサリン・ヘップバーン)は、カナダ生まれの飲んだくれ者チャリイ・オルナット(ハンフリー・ボガート)に救われます。

チャリイは、蒸気船「アフリカの女王」号で村々に食料や郵便物を配達していましたが、戦争が終わるまで仕事をやめて引きこもろうとしていました。

しかしローズは祖国の敵ドイツ軍に立ち向かい、下流の湖に停泊している砲艦ルイザを爆破沈没させようと提案します。とんでもないとしり込みしていたチャリイでしたが、頑固なローズに屈して舟を下流に向けます。

ドイツ砲台の前を通過する際にはエンジンを壊され、激流に巻き込まれてはスクリュウを壊されますが、エンジンが直ったときには二人は思わずキスをしてしまいます。

ハンフリー・ボガート&キャサリン・ヘップバーンという2大ハリウッド・スターによるイギリス映画。でも二人とも薄汚れてボロボロで、「カサブランカ」のリックのあのハード・ボイルドは影も形もありません。それでも主演男優賞ですから・・・。

1951年の公開当時は、アフリカのカラー映像や二大スターの起用でヒット作となったようですが、今見るとやはりちと寂しい。二人の乗った舟が激流を下るシーンは明らかに模型マルわかりで、少しスローにでもすれば少しそれらしくも見えたのでしょうが、当時はそういうテクニックも一般的ではなかったのでしょうか?

ロケ自体は、赤狩りからイギリスに活動拠点を移した監督ジョン・ヒューストンが狩猟にはまってしまって撮影どころではなかったとか、主演の二人はいつも飲んだくれ、スクリーンの二人はほぼすべてのシーンが酔った状態だったとか、いろいろ話題を提供したようです。

50年代の古き良き時代の作品。

出演:ハンフリー・ボガート,キャサリン・ヘップバーン,ロバート・モーレイ,ピーター・ブル,セオドア・バイケル

監督:ジョン・ヒューストン 1951年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE