2012.05.08

Movies

The Turning Point 邦題:愛と喝采の日々

プリマ・バレリーナとして成功を収めた女性と、結婚してバレエ界を引退した女性という対照的な二人の人生を重ね合わせ、女性の幸福について問いかけたヒューマン・ドラマ。678本目の映画投稿です。

かつてバレエ団のダンサーだったウェイン・ロジャース(トム・スケリット)と妻のディーディー(シャーリー・マクレーン)は、彼女の妊娠を機に退団し、今はオクラホマ・シティでバレエ教室を営んでいます。

turning_point.jpeg3人の子供のうち長女のエミリア(レスリー・ブラウン)は、父母の血を引きバレリーナとしての素質を備えていました。

ある日、町にかつて二人が所属していたアデレイド(マーサ・スコット)をオーナーとするバレエ団が公演にやってきます。

バレエ団のプリマであるエマ(アン・バンクロフト)はディーディーのかつての親友でライバルでもありましたが、ディーディーがエミリアを生むために引退したのはエマの助言があったからでした。

そしてエマはディーディーに代わって「アンナ・カレリーナ」の主役を演じ、今の地位を築くことになります。

一家で公演を見に行ったディーディーは、久しぶりにかつての昔馴染みやエマに会うのですが、複雑な思いを抱いていました。

そしてエマに認められたエミリアをニューヨークにあるバレエ団に入団させるため、ディーディーとエミリアはニューヨークに旅立ちます。

邦題は「愛と喝采の日々」などとなっていますが、原題は「ターニング・ポイント」。二人の女性の人生の分岐点の問題を扱ったものです。

プリマとしてしのぎを削る二人の女性。友情と共に激しいライバル心も渦巻いている。女性の場合は嫉妬や羨望もあるでしょう。

そして妊娠により違う人生を選ぶことになり、新たな決意と共に諦めと後悔も心に沈めて生きる人生。

一方は名声を手に入れながらも、目の前に「引退」の二文字が迫ってくる。

物語を見る限り、どちらの人生を歩んでも「後悔」はつきまとうことになる。だからどちらを選ぶことが後悔しないことかと言う問題ではなく、選んだ人生を精一杯生き抜くことこそが、「後悔」しない生き方だと思うのですが、本作はそういう視点とは少しずれているような気もします。

あなたは、かつてのその選択を精一杯「生きて」いますか?

出演:アン・バンクロフト,シャーリー・マクレーン,ミハイル・バリシニコフ,レスリー・ブラウン,トム・スケリット,マーサ・スコット,アントワネット・シブリー

監督:ハーバート・ロス 1977年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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