2012.07.27
RAIN MAN 邦題:レインマン
父の死去によって互いの存在を知った自閉症の兄と自由奔放な弟が、それぞれの生き様に影響を与えて行くさまを描いたドラマ。アカデミー賞主演男優賞受賞作品。696本目の映画投稿です。
高級外車を輸入する中古車ディーラーのチャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)とのパーム・スプリングスへの旅の途中、父の訃報を知り葬儀に参列するため一路シンシナティへと向かいます。
チャーリーは幼いころから父と反目したままで、ずっと疎遠になっていました。商売のために父の遺産を当てにしていた彼は、父から古い車1台と薔薇の木だけを残されたことを知り、ショックを受けます。
残りの遺産が兄への信託財産として運用されると知らされた彼は、管財人であるウォルター・ブルーナー医師(ジェリー・モレン)を訪ね兄の正体を聞き出そうとしますが、医師はそれを明かそうとはしませんでした。
あきらめて帰ろうとするチャーリーは、一人の自閉症の男と出会います。彼こそが兄レイモンド(ダスティン・ホフマン)でした。
彼への遺産を何とかしたいと考えたチャーリーは、兄を施設から無断で連れ出し、スザンナと3人でロスに向かって旅立ちます。
何といっても自閉症患者を演じるダスティン・ホフマンの演技です。さすがはアカデミー受賞だけのことはあります。
そして二人の心が次第に近づいてゆく様は、血を分けた兄弟ならではの感情の微妙な行き来が描かれていて、そういう視点で観れば見るほど見ごたえがあります。
そしてそのプロセスは、父から譲られた車に乗った二人のロード・ムービーそのもの。いかにもアメリカらしい作品となっています。エンディングは、原作どおりとはいえハリウッド的というよりは日本的かも?
脚本もよく出来ていて、あちこちに埋め込まれたちょとした台詞に笑ったり心和んだりします。
トム・クルーズのファンの方にも、見ごたえ十分な作品。
出演:ダスティン・ホフマン,トム・クルーズ,ヴァレリア・ゴリノ
監督:バリー・レヴィンソン 1988年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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