2012.08.21

Movies

Big Wednesday 邦題:ビッグ・ウェンズデー

1970年代前後のカリフォルニアを舞台に、サーフィンを通して成長してゆく若者たちを描いた青春群像物。699本目の映画投稿です。

1960年代初頭のカリフォルニア。海辺の町には若者たちの間で英雄視されていたマット(ジャン=マイケル・ビンセント)、ジャック(ウィリアム・カット)、リロイ(ゲイリー・ビジー)を中心としたサーフィン仲間が、来る日も来る日も海に出かけていました。

big-wednesday.jpg彼らの誰もが抱いていた夢は、いつかの水曜日にやってくると言う伝説の大波「ビッグ・ウェンズデー」に挑戦することでした。

ポイント岬で最高のサーファーと言われるマットは、一向にやってこない伝説の大波に待ちくたびれては酒におぼれ、ジャック、リロイの友情と、恋人ペギー(リー・バーセル)の世話になっては幾度となく立ち直るという日々を過ごしていました。

数年が経ち、彼らにもベトナム戦争の徴兵がかかります。サーフィン仲間のほとんどがあの手この手で徴兵を免れようと画策しますが、優等生のジャックは堂々と検査を受け、マット、リロイ、ベギー、そして恋人のサリー(パティ・ダーバンヴィル)に見送られながらベトナムへ出兵してゆきます。

1970年代も半ば、ジャックが無事ベトナムから帰還したある日、ついに彼らが待ち望んでいたその日がやってきます。

私はサーフィンはしないし、やったこともないのですが、やってる人が見たら最高の映画なんでしょうね、きっと。

大波に乗り、時にはパイプの中を滑走する映像を見ていると、まるでその場にいるような臨場感溢れる映像が堪能できます。

一方で、普通の若者、サーフィンが3度の飯よりも大好きな普通の若者が、大人へと成長してゆく過程、そしてベトナム戦争という暗い影を通り過ぎる彼らが等身大で描かれていて、サーフィンの抜きにしても地味ですがなかなかいい作品に仕上がっています。

夢、友情、恋・・・いつの時代も、若者たちは苦悩し、そして穏やかな大人になってゆく。

BGMにはビーチボーイズががんがん!と思いきや、そうでもありません。それが本作を透明な青春ドラマにしている一因かもしれません。

もしかして桑田佳祐監督作品「稲村ジェーン」は、この作品が元ネタ???

出演:ジャン・マイケル・ヴィンセント,ウィリアム・カット,ゲイリー・ビジー,パティ・ダーバンヴィル,リー・パーセル,サム・メルヴィル

監督:ジョン・ミリアス 1978年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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