2012.08.04
FIRST BLOOD 邦題:ランボー
ベトナム帰還兵と、彼を街から排除しようとする保安官との戦いを描いたアクション映画。697本目の映画投稿です。
ベトナム帰還兵のジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、ベトナム時代の戦友を訪ねて山間の小さな田舎町を訪れます。
しかし戦友は戦闘で浴びた化学兵器の後遺症ですでにこの世を去っていました。失意のまま食事を取ろうと街に入った彼に、保安官ティーズル(ブライアン・デネヒー)が声をかけてきます。
ランボーにトラブルの気配を感じたティーズルは、街を出てゆくよう高圧的な態度でつげ、パトカーに載せて町外れにつれてゆきます。それでも街に戻ろうとするランボー。保安官は浮浪罪と凶器保持で逮捕して保安官事務所に連行します。
捕らわれの身となったランボーは、ベトナム時代の呪われた記憶がよみがえり、取調べに対して協力的でないと拷問を加え始めた保安官たちを叩きのめし、没収されたナイフを手に山中へと逃走します。
冒頭でアクション映画と書きましたが、ベースには「ベトナム戦争によって負ったアメリカの傷」が描かれています。
70年代にはこの手の作品が沢山作られましたが、本作はその中でもハード・ボイルドな作りの作品です。
アクションといっても決して超人的なものではなく、あくまでもゲリラ戦の兵士として鍛えられた範囲のもの。そして兵士らしい寡黙な主人公。しゃべりまくる悪役の保安官との対比。
実際、スタローン的には台詞を覚えなくて楽でしたでしょうが、脚本には彼も名を連ねております。
物語の最後に、長々とランボーの苦悩を語らせることにより、本作がある意味社会派作品であることを伝えてきます。
それにしても片田舎の保安官事務所でもM-16が使われていたと言うことは、かの戦争の後、大量にこの銃がその辺の組織機関に出回っていたと言うことでしょうか?
個人的には保安官事務所といえば、ウィンチェスターだと思うのは、西部劇の見すぎ?
本作の大ヒットで、内容的にはアクションよりになって4部作にまで続いてゆくことになります。
出演:シルヴェスター・スタローン,リチャード・クレンナ,ブライアン・デネヒー,ジャック・スターレット,デヴィッド・カルーソー,ビル・マッキーニー
監督:テッド・コッチェフ 1982年
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
BOSS的には・・・★★★☆☆
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