2012.09.19

Movies

TOTAL RECALL 邦題:トータル・リコール

記憶を入れ替えることによって火星旅行をし、夢と現実の区別がつかなくなった男の悪夢と戦いを描いたSFアクション。706本目の映画投稿です。

ダグ・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、いつも同じ火星旅行の夢を見てはうなされる日々が続いていました。

totall-recall.jpgいっそのこと自分の記憶自体を塗り替えようと、ある日彼は「リコール社」を訪れ、模造された記憶と入れ替えることによって火星旅行をすることにします。選んだプログラムは悪と戦う諜報員、そして夢と同じブルネットの女性と恋に落ちると言うものでした。

しかし記憶の入れ替えは失敗。実は本当の彼は、火星の事実上の支配者コーヘイゲン(ロニー・コックス)の片腕、ハウザーという諜報員で、すべての記憶を消されて地球に送り返されたものの、リコール・マシンによってその記憶がよみがえり始めたのでした。

意識不明となり自宅に送り届けられますが、途中コーヘイゲンの手下たちに命を狙われます。難を逃れて帰宅した彼は、妻ローリー(シャロン・ストーン)にまで襲われます。彼女は実は、コーヘイゲンが送り込んだ監視役だったのです。

そんな彼に謎の男からスーツケースが渡されます。中にあったメッセージに従い、クエイドは火星を目指します。

原作としては恐らく奇想天外ではあるにせよ3流の物語なのですが、それを登場人物の内面には立ち入らず、うまく活劇化した作品です。

アクションとCG・SFXの組み合わせもよくできています。キャスティングも、シュワちゃんならではのちょっとおとぼけな力任せが、作品のテンポアップに寄与しています。

ヒロインのレイチェル・ティコティンは地下組織の闘志らしく、一方のシャロン・ストーンは悪者っぽいです。

カットの切り替えなどで、表情となにちょっと違和感を感じるところは荒削りな感じですが、そういう場さっとした感じが本作をヒットさせた要因かもしれません。

監督は、「ロボコップ」「氷の微笑」のポール・バーホーベン。ということで、緻密に折り重なる人間模様などが出来る監督ではありませんし・・・

エンディングは、「実はこれも夢の一部で・・・」的な表現もあったほうがよかったような・・・
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー,レイチェル・ティコティン,シャロン・ストーン,ロニー・コックス,マイケル・アイアンサイド

監督:ポール・バーホーベン 1990年

BOSS的には・・・★★★☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE