BOSS's Column

例えば半分だけ水の入ったコップを見て、まだ半分あると思うのは楽観主義、あと半分しかないと思うのは悲観主義。さて貴方はどちら？

みたいな話がよくあるのですが、経営者はオプティミストであり同時にペシミストでなければならない。場合によっては、同じ問題を両方の視点から熟慮し、あるいは即断しなければならない。さらに容器と液体容量を正確に知る科学的視点も持ち合わせなければならない。

なんて無理難題はさておき、今夜は悲観主義が埋め込まれたマーラーの「大地の歌」を聴きましょうか。原題は「地球の歌」なのですが、神になれなかった自らの（人間としての）死生観が埋め込まれているこの曲は、やはり「地球」というよりは生きる人の立つ「大地」の歌でしょうね。

ＣＤはオットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団です。