2012.11.18
邦題:ホワイトアウト
日本最大級のダムを占拠したテロリストに対して、人質を救出すべく一人で立ち向かう青年の活躍を描いたアクション映画。717本目の映画投稿です。
日本最大級の貯水量を誇る新潟県の奥遠和ダム。12月のある日、ダムの運転員富樫輝男(織田裕二)は、遭難者救助の為に近くのスキー場を目指して猛吹雪の中を出発しますが、ホワイトアウトに見舞われ遭難、親友の登山仲間で同僚の吉岡和志(石黒賢)を亡くしてしまいます。
2ヵ月後。吉岡の婚約者だった平川千晶(松嶋菜々子)が奥遠和ダムを訪れたまさにその時、ダムと発電所が武装したテロリストたちに占拠されてしまいます。
足の不自由な宇津木(佐藤浩市)をリーダーとするテロリストたちは、ダムの職員たちを人質にとって政府に50億円を要求します。要求を拒否した場合、人質の命だけでなくダムを爆破すると通告してきます。ダムが決壊すれば、下流の住宅20万世帯が洪水に流されてしまう。
そんな中、偶然逃げ延びた冨樫は、親友を失ったトラウマを克服すべく、一人犯人たちに立ち向かってゆきます。
織田裕二、松嶋菜々子という2大スターが共演する邦画アクション。ええ、邦画が苦手なアクション映画です。
いや今回は、そもそもの原作があまりにもチープですよね。ありえないことを折り重ねても、驚きではなく出るのは苦笑。
テロリストたちの銃はお約束のAK47で、ちゃんと薬きょうの落ちる音も撮れてる。しかし悲しいかな、はじくはずの銃弾の音はまったくしない。いや、普通の方にはどうでもいいことなのですが・・・。
で、主人公の冨樫はボンドも真っ青の放水管から復活し、ぬれた服も乾かさずに吹雪の中を数時間歩いてダムに戻る・・・
千晶が犯人と人質たちにと丹精込めて造るのはトマトスライスの入ったサンドイッチ。ああいう状況でもきれいに切りそろえていて、もちろんマスタードは塗ってるよね?とか、いらぬ詮索。まあ松嶋菜々子が「親子どんぶり作りました!」じゃあ、絵にならんのはわかっていますが、普段は職員さんたちが手作りしてるのかしら?
ええ、そういう内容の作品ですので、個人的には松嶋菜々子を堪能する作品と言う位置づけ。もちろん、織田裕二ファンの方も必見の「ハクション」いや「アクション」作品でした。
「ホワイトアウト」というのは、吹雪の中で上下左右の感覚をなくしてしまう気象用語だそうですが、それだけはお勉強させていただきました。
出演:織田裕二,松嶋菜々子,佐藤浩市,中村嘉葎雄,石黒賢,吹越満,古尾谷雅人,平田満
監督:若松節朗 2000年
BOSS的には・・・★☆☆☆☆
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