2012.11.11
Rambo III 邦題:ランボー3/怒りのアフガン
進駐してきたソビエト軍に捕らわれた元上司の救出の命を受けて、単身アフガニスタンの砂漠地帯に乗り込んだランボーの活躍を描いた戦争アクション。715本目の映画投稿です。
タイの首都バンコクのとある寺院。ベトナム帰還兵のランボー(シルヴェスター・スタローン)は、従軍時代の心の傷を癒すためにここで隠遁生活を送っていました。
ある日、彼を訪ねて元上官であり唯一の理解者トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が米国務省情報局チーフ、グリッグス(カートウッド・スミス)とともにやって来ます。極秘任務でアフガニスタンに潜入する大佐をサポートしてほしいとの依頼でしたが、ランボーは自分の戦争は終わったと依頼を断ります。
しかし大佐拉致の知らせを聞いたランボーは、彼を救出すべくアフガニスタンに向かいます。
アフガニスタン国境に程近い隣国パキスタンのペシャワールで、案内役のゲリラ、ムサ(サッソン・ガベイ)と落ち合い、国境を越えた彼らは、ゲリラの拠点のキャンプにたどり着きます。
そこでランボーは、ザイセン大佐(マーク・ド・ジョング)率いるソビエト軍が守りを固める難攻不落の要塞に大佐が捕らわれていることを知り、ムサとともに闇夜にまぎれて潜入しますが・・・。
「ランボー」「ランボー/怒りの脱出」に続く「ランボーシリーズ」第3弾。今回の舞台は当時実際にソビエト軍が侵攻、占拠していたアフガニスタンが舞台。テイストとしては第2作の続編で、ベトナム帰還兵の心の傷はどこへやら、ムキムキの肉体美を誇示しながら暴れまくります。
ペンダントのお守りのせいなのか(笑)、名誉の負傷は受けるものの相手が何人いようが、戦車だろうが攻撃ヘリだろうが敢然と立ち向かい、敵をなぎ倒してゆく様はまさに「ランボー」そのもの!
下手な現実性などを持ち出さずに、ここは思い切り彼に感情移入して、アーケードゲームのように思い切り楽しむのが筋と言うものです。
それにしても台詞はなかなか妙を得ていて、ソビエトの様にアラブ人相手に戦などしてはいけないと言わせておきながら、当のアメリカは10数年後にNATO軍を引き連れてアフガニスタンに侵攻。その数年後には多国籍軍として隣国イラクにまで侵攻する愚を犯してしまうのは、皆さんもご存知の通りです。
「作品」としては前作に引き続き「ラジー賞」モノではありますが、全100分の3分の2ほども占める、イスラエル陸軍全面協力による派手なドンパチがお好きな方にはたまらない作品。
ちなみに本編で108人の死者が出るということで、1990年のギネスブックに「最も暴力的な映画」として認定された本作。お仕事のストレスがたまったときなどに是非。
出演:シルヴェスター・スタローン,リチャード・クレンナ,マルク・ド・ジョンジュ,サッソン・ギャベ,ダウディ・ショウア
監督:ピーター・マクドナルド 1988年
脚本:シルヴェスター・スタローン,シェルドン・レティック
原案:シルヴェスター・スタローン
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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