2013.01.15
French Connection 邦題:フレンチ・コネクション
実在の麻薬担当刑事の実話小説をもとに映画化された刑事アクション。732本目の映画投稿です。
フランスの港町マルセイユで、一人の刑事が射殺されます。同じ頃、ニューヨークのブルックリンで通称ポパイと呼ばれる刑事ドイル(ジーン・ハックマン)と相棒のラソー刑事(ロイ・シェイダー)は、麻薬の密売人狩りに躍起になっていました。
仕事帰りのクラブで金使いの荒い男に目星をつけた二人は、麻薬ルートとつながりのあるイタリア人サル・ボカ(トニー・ロー・ビアンコ)をマークします。
一方、マルセイユの港では刑事射殺犯のニコリ(マルセル・ボザッフィ)が、実業家のシャルニエ(フェルナンド・レイ)と密談していました。彼はテレビ・スターのアンリ(フレデリック・ド・パスカル)を使ってアメリカの密売ルートとのコネクションを企んでいました。
サルを追う二人は、仇敵の麻薬商人のワインストックと、シャルニエにたどり着きます。
麻薬捜査を巡る刑事物。知る人ぞ知る、ポパイ刑事こと若きジーン・ハックマンが体を張って活躍する刑事アクションです。
1971年作品ですから、今時のようなややこしい話はなし。なんなら犯人側も追っ手のことを知っている。
そういうフラットでピュアな状況の中、二人の刑事がどうやって犯人たちを追い詰めてゆくか。この時代ならではの醍醐味です。
それにしても当時の銃声音はものすごい。邦画も同様ですが、この頃の作品は22口径くらいでもまるでダイナマイトが爆発したような効果音です。
ジーン・ハックマンのストレートな役柄も素晴らしいのですが、相棒のロイ・シャイダーもいいですねぇ~。
スパイダーマンも活躍したブルックリンの高架下のカーチェイスも素晴らしい出来です。
カメラワークも当時としては狙った効果をしっかり伝えるナイスワーク。刑事アクション物のお手本の一本としてお勧めいたします。
出演:ジーン・ハックマン,フェルナンド・レイ,ロイ・シャイダー,トニー・ロー・ビアンコ,マルセル・ボズフィ,フレデリック・ド・パスカル
監督:ウィリアム・フリードキン 1971年
脚本 アーネスト・タイディマン
BOSS的には・・・★★★☆☆
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