2013.01.23
邦題:めがね
南国の海辺の村を訪れた女性と、宿に集まる人たちとの交流を描いたドラマ。736本目の映画投稿です。
春まだ浅いある日、南国の海辺の村に一人の旅の女性がやってきます。都会で暮らすタエコ(小林聡美)は、ハマダという小さな民宿を訪れ、主人のユージ(光石研)に出迎えられます。
翌朝、目覚めた彼女の足元には、謎の女性サクラ(もたいまさこ)が正座していました。サクラは毎朝、町の人たちを指導しながら砂浜で「メルシー体操」をし、その後は浜辺の小屋でカキ氷を売っていました。
民宿には泊り客ではないけれど食事を共にする高校教師ハルナ(市川実日子)がいて、また周囲の人々の独特の雰囲気になじめないタエコは、別の宿に移る決心をします。
もう一軒の民宿マリン・パレスに着いたタエコでしたが、ハマダ以上の異常さにきびすを返して宿を出ます。
再びハマダに戻ることにした彼女でしたが、道に迷い途方にくれているところにハマダが三輪車でやってきて、彼女は無事宿に戻ることができました。
と、ここまであらすじを書いたのですが、もうどこでやめようかと迷ったほど、個人的にはどうでもよい作品。
要は、都会の生活に疲れた主人公が、独特の価値観やリズムで生きる人たちの間にはいって何かを見つけ出すと言うようなことではあるのですが、絵的にはだからどうしたと言う感じ。
数少ない会話も、ありがちな伏線かと思いきや何の意味のない、つまりすべての会話に意味はない。展開も登場人物の行い仕草にも理由はない。
ハリウッドの娯楽超大作に対して、フランス映画というのは独特のスタンスと言うか世界を持っていますが、本作はそういう意味ではフランス組の、しかも映画としての存在価値に関するベクトルではフランス映画の対極にある作品かと・・・。
恐らくは女性と言う人種の方々にはこの物語はある程度理解されるのでしょうが、左脳人間の私にはまったく理解できない。
いやひょっとするとこういう物語と言いますか、志向性も理解しないまでもその存在を認めなければ、この複雑怪奇な世の中を広い心で渡ってゆくことはできないという、空恐ろしい現実を教えてくれるという意味では、もしかすると「★5つ」の超大作かもしれません。いえ、そんなことはありませんが・・・
ちなみに倍速で見ても何も変わらないし、かえってどうでもいい会話が聞き取れなくてよかった的な作品でありました。タイトルの意味も不明。なぜこんな映画がこの世に存在しているのかも不明。
ええ私、女性監督とは相性全くだめなのです。
出演:小林聡美,市川実日子,加瀬亮,光石研,もたいまさこ,橘ユキコ,中武吉,荒井春代,吉永賢,里見真利奈,薬師丸ひろ子
監督:荻上直子 2007年
脚本:荻上直子
BOSS的には・・・☆☆☆☆☆
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