2013.02.07
E.T. The Extra Terrestrial 邦題:E.T.
地球に取り残された異星人と子供たちの交流を描いた不朽のSFファンタジー。アカデミー賞音響効果賞・視覚効果賞・音響賞・作曲賞受賞作品。745本目の映画投稿です。
ある夜、アメリカの田舎町の近くの森に宇宙船が着陸し、小さな宇宙人たちが地球の植物サンプルの採取を始めます。
一方、宇宙船飛来を知ったNASAの科学者たちが森を探索し始め、危機を察知した宇宙船は離陸しますが、宇宙船から離れすぎていた一人の宇宙人がそこに取り残されてしまいます。
その頃、町のある家では子供たちがカード遊びをしていました。10歳になるエリオット(ヘンリー・卜ーマス)は、小さいからという理由で、兄マイケル(ロバート・マクノートン)らの仲間にいれてもらえず、ピザの配達を取りに行かされます。
外に出たエリオットは、物置で何か音がした事に気づき兄たちを呼び寄せますが、中には誰も居ませんでした。
不審に思ったエリオットは、深夜にトウモロコシ畑に探検に行き、そこで宇宙人と遭遇してしまいます。
翌日の夕食のテーブル、彼は昨夜の目撃談を家族に話しますが、誰も信用しません。
その夜、エリオットがポーチで見張っていると、昼間彼が森にばら撒いていたチョコレートを握りしめた宇宙人が姿を現します。
宇宙人とのコンタクトを扱った作品は数多くありますが、このテーマで夢と感動を与えてくれる監督と言えばスピルバーグと言う意見に異を唱える方は少ないのでは?
そんな彼の大人向けの代表作は1977年の「未知との遭遇」。そして子供向け代表作としては本作と言うことになります。
月をシルエットにETとエリオットの乗る自転車が空を行くカットは、あまりにも有名。ジョン・ウィリアムスによるテーマ曲も、夢と同意語のように心に残ります。
徐々に地球語(米語)を覚えていくETの片言の言葉がなんともかわいく、主人公エリオットの思考言動と同期することによるコメディ演出など、ちょっとグロテスクな宇宙人をユーモラスに描いて、まったくエンターテインメントとなっています。
子供たちがそう呼ぶ「ET」とは、原題にもあるとおり「The Extra Terrestrial」、つまり「地球外生命体」と言う意味です。
末娘としてこちらもいいキャラで物語を盛り上げていたのは、幼い頃のドリュー・バリモア。やっぱりこの頃からかわいかったんだ~。
ちなみに、エリオットが森にまいたチョコレートはHersheyで、この映画の大ヒットでチョコも大ヒットしたそうです。一方、最初にオファーがありながら断ってしまったM&M's社の担当者は、なんと解雇されたそうな・・・
カットとかに80年代の古臭さを感じるシーンもありますが、地球外生命体を脅威と見る対極の人たちにとって、永遠に大切にしたい不朽の名作です。
2002年には、公開から20周年を記念して、デジタル・リマスターされた特別版が公開されました。
出演:ディー・ウォーレス,ヘンリー・トーマス,ピーター・コヨーテ,ロバート・マクノートン,ドリュー・バリモア,ケイ・シー・マーテル,ショーン・フライ,トム・ハウエル
監督:スティーヴン・スピルバーグ 1982年
音楽:ジョン・ウィリアムス
BOSS的には・・・★★★★☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」