2013.02.02
How to Steal a Million 邦題:おしゃれ泥棒
贋作作家の娘と泥棒が織り成すラブ・コメディ。オードリーの「マイフェア・レディ」の次作。742本目の映画投稿です。
パリの美術愛好家でコレクターのシャルル・ボネ(ヒュー・グリフィス)は、実は天才的贋作作家でした。一人娘のニコル(オードリー・ヘップバーン)は、父の仕事を止めさせたいと心を痛めていました。
パリで一番の美術商ド・ソルネ(シャルル・ボワイエ)は、美術館に展示されたボネ所有のヴィーナス像が偽者ではないかと疑いを持ち、私立探偵のシモン・デルモット(ピーター・オトゥール)に調査を依頼します。
ボネの館に忍び込んだシモンでしたが、二コルに見つかってしまい、苦し紛れに自分は泥棒だと言いますが、盗もうとしたゴッホの絵が贋作だと知っている彼女は、警察に連絡せず彼を逃がします。
ところが展示したヴィーナスに保険をかけるために科学調査が行われることになり、贋作だと知れると大変なことになると危惧したニコルは、シモンに頼んで美術館から盗み出しだそうとします。
かわいかったオードリーも38歳、いい女になりました。そんな彼女を「ローマの休日」から13年後に巨匠ワイラーが撮ったラブ・コメディです。
今回のお相手は、あの「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥール。どうしても、ロレンス少尉の面影がちらついてしまいますが、ワイラーの手腕でコメディタッチの名演です。
と言いますか、オードリーは相変わらずあの調子のキャラですから、彼の演技で物語が立っているといっても過言ではありません。
ただ腰を入れて観る本格的ドラマと言うわけではありませんので、二人を中心したドタバタ・ロマンスをお洒落に軽く楽しむ作品。
この時代の、屈託の無い、家族で楽しめる作品です。
出演:オードリー・ヘップバーン,ピーター・オトゥール,イーライ・ウォラック,ヒュー・グリフィス,シャルル・ボワイエ,フェルナン・グラヴェ
監督:ウィリアム・ワイラー 1966年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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