2013.03.13

Movies

邦題:駅 STATION

雪の北海道を舞台に、一人の警察官と彼を通り過ぎていった女たちとのかかわりを描いたドラマ。756本目の映画投稿です。

1967年1月。警察官の英次(高倉健)は、雪の降りしきるホームで離婚して町を去る妻の直子(いしだあゆみ)と四歳になる息子に別れを告げました。警察官としての過酷な仕事と、オリンピックの射撃選手としての重圧も離婚の原因の一つでした。

station.jpgある日、英次の上司である相馬(大滝秀治)が警察官連続射殺事件の犯人に射殺されます。事件担当として犯人を逮捕したい英次でしたが、警視から「日本人のすべての期待がかかっている」と言われ、願いは聞き入れられませんでした。

折りしも4年前の東京オリンピックでマラソン3位に入賞した円谷幸吉が、「これ以上はもう、走れない」という遺書を残して自殺したと言うニュースが流れていました。英次には、彼の気持ちが痛いほどわかるのでした。

9年後の1976年6月。英次の妹、冬子(古手川祐子)が、愛する義二(小松政夫)ではなく、叔父の勧める相手と結婚します。その頃英次は、赤いミニスカートの女だけを狙う通り魔殺人犯を追っていました。

1967年 直子 1976年 すず子 1979年 桐子 という3つの時代と3人の女性が登場し、主人公の警官と関わり合いながら、また次の時代へと繋がってゆきます。

タイトルは「駅」となっていますが、テーマ性はありません。東京オリンピックから4年後のメキシコ、円谷の死、紅白歌合戦。ただただ昭和の時代を生きた人間の生き様がそこにあります。

しいて言えば、逃れることのない運命に飲み込まれた人々の人生も、やはり「駅」から始まり「駅」に終わる。人生とはその旅の途中というようなことでしょうか?

キャスティングはかなり豪華といいますか、現在の有名人があちこちにチョイ役も含めて登場しますので、そういう楽しみ方もあります。

出演:高倉健,いしだあゆみ,岩淵建,名古屋章,大滝秀治,八木昌子,池部良,潮哲也,寺田農,烏丸せつこ,根津甚八,宇崎竜童,永島敏行,古手川祐子,田中邦衛,小松政夫,倍賞千恵子,室田日出男,武田鉄矢

監督:降旗康男 1981年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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