2013.04.22

Movies

邦題:陰陽師 II

平安時代の京都を舞台に、陰陽道の官氏・安倍晴明の活躍を描いた時代活劇で、大ヒットした「陰陽師」の続編。763本目の映画投稿です。

平安の都では、位ある者が次々と鬼に襲われ、体の一部を食われる事件が続発していました。

onmyouji2.jpgある日、藤原安麻呂(伊武雅刀)は娘の日美子(深田恭子)が夜毎に意識無くさまよい歩くことを心配し、陰陽師である安倍晴明(野村萬斎)に相談します。

宮廷からは鬼退治を命ぜられた晴明は、秘蔵の宝刀を調べ始めます。

その頃、晴明の盟友である源博雅(伊藤英明)は、美しい音色の琵琶を弾く青年、須佐(市原隼人)と出会います。

しかしこの須佐こそが、都を恐怖に陥れた鬼の正体でした。そしてその裏には、都に滅ぼされた出雲の国の悲しい出来事があったのでした。

大ヒットした前作の続編です。前作のややおどろおどろしい雰囲気はかなり薄められ、全体的にはエンターテインメント性を感じる作品となりました。

一方で、「日本書紀」の伝説であるアマテラスとその弟スサノオが都によって滅ぼされた出雲の怨念を背負って、平安の都に復習に現れると言う、歴史的には極太のプロットを配することで、展開をしっかりとささえる構成となっています。

まあ、原作のアイデアとしては稚拙かもしれませんが、映像作品としてはなかなか説得力もあって、かえって前作のピュアな物語よりはそういう意味では安心して観ることができます。

ただ今回は整合性みたいな部分に気を使いすぎたのか、役者さんの演技などがやや型にはまった感じがして、結局これも邦画の枠に落ち込んでしまった感あり。

しかしまあ、存在意義のある邦画として、映画ファンには是非ご覧いただきたい一作です。予習復習として、「日本書紀」に触れられればベスト。

特にフカキョン・ファンにはお勧めですが、演技的にはただのアイドル・レベルです。

出演:野村萬斎,伊藤英明,今井絵理子,深田恭子,中井貴一,古手川祐子,市原隼人

監督・脚本:滝田洋二郎 2003年

原作・脚本:夢枕獏

BOSS的には・・・★★★☆☆

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