2013.05.28
City Heat 邦題:シティヒート
かつて相棒だった刑事と私立探偵が手を組んでマフィアに挑む刑事探偵アクション。767本目の映画投稿です。
1933年、ミズーリ州カンザスシティ。夜更けのカフェで出くわしたのは、冷静沈着な敏腕刑事のスピア(クリント・イーストウッド)と私立探偵のマイク・マーフィー(バート・レイノルズ)。かつて二人は、警官時代の同期でした。
警察を退職したマーフィーは、黒人の相棒スウィフト(リチャード・ラウンドツリー)と組んで探偵事務所を開業したのでしたが、家賃や秘書への給与も滞る始末。
一方、相棒のスウィフトは、暗黒街の大物レオン・コル(トニー・ロー・ビアンコ)の隠し帳簿を手に入れ、対抗するマフィアのプリモ・ピット(リップ・トーン)に売ろうとしますが、当のレオンに売り戻した方が儲かると踏んでレオンに話を持ってゆきます。
スウィフトの恋人でナイトクラブの歌手ジニー(アイリーン・キャラ)は、彼の身を案じて思いとどまるよう説得しますが聞き入れられず、彼が二股をかけていることを知ったレオンとプリモは、先を争って帳簿を奪いにかかります。
とうとうスウィフトは殺害され、命からがら逃げ出したジニーは身を隠します。
相棒を殺されたマイクと犯人逮捕を任務とするスピアは、会えば喧嘩ばかりの仲ではありましたが、同じ目的のために手を組むことにし、行方のわからない帳簿探しが始まります。
ダーティー・ハリーも4作目を取り終えた油の載ったクリント・イーストウッドと、キャノンボールの続編を撮影中のバート・レイノルズがタッグを組んだ刑事物といいますか探偵物といいますか。
ダーティー・ハリーもストイックなだけの初期作品から続編を重ねる仲で、主人公ハリーの毒舌が売りになってましたし、もともとバート・レイノルズは嫌味なおちゃらけで売ってます。
そんな二人が組んだらどんなことになるのかと、こりゃミスキャストではと思いましたが、なかたかどうしてバランスがいい。といいますか、レイノルズの演技をベースに、イーストウッドがクール側に振って合わせた感じ。
歌手役のアイリーン・キャラは、前年の作品「フラッシュ・ダンス」でアカデミーを受賞し、当時売り出し中の歌手ですが女優でもあります。
ですが、全くJAZZYではない彼女の「Embraceable You」は、JAZZ好きのクリント・イーストウッドにとっては失笑ものだったのでは?
1933年と言えばスウィング・ジャズ全盛の頃ですが、あちこちにJAZZがフューチャーされていて、一瞬イーストウッド監督作品かと思いました。
銃撃戦では、リボルバー以外にガバメントなども登場しますが、当時の警察だと38口径のS&WのM10ミリタリー&ポリスのはず・・・まあ、それはそれでよしとして、ド派手なドンパチも楽しみましょう!
オープンのT型フォードを傘をさして乗ってるのって、初めて見ました!
出演:クリント・イーストウッド,バート・レイノルズ,ジェーン・アレキサンダー,マデリーン・カーン,リップ・トーン,リチャード・ラウンドトリー,トニー・ロー・ビアンコ,アイリーン・キャラ
監督:リチャード・ベンジャミン 1984年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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