2013.05.07
CITY LIGHTS 邦題:街の灯
チャップリンの音楽効果音付のサイレント・コメディ。765本目の映画投稿です。
浮浪者で住むところの無い一人の男が、ある日花売りの盲目の少女に恋をします。その夜、妻と別れて自殺しようとしている富豪の紳士を助け、恩義を感じて友達になります。しかし彼は、酔っ払った時にだけ浮浪者を思い出すのですが、しらふの時には何もかも忘れてしまいます。
一方、花を買って紳士を装う浮浪者に、娘も恋心を抱くようになります。
浮浪者は、病気になった娘のために働き始めます。ある日、娘とその祖母が家賃滞納で立ち退きを迫られていることを知り、彼女のためにお金を用意しようとしますが仕事はクビになってしまいます。
そこへ、八百長ボクシングの話を持ちかけられ、賞金を山分けにしようと画策しますが、あえなく破れ、再び彼は街を彷徨うことになります。
「黄金狂時代」「サーカス」に続くユナイテッド・アーティスツ時代4作目。一人の浮浪者の男の恋を悲哀をこめて描いた作品です。
浮浪者という最底辺の一人の男を演じて描いた作品で、個人的には同情もできず感情移入ももちろんできないのですが、いわゆる「浪花節」の世界が描かれていて、最後はホロリとさせられます。
物語は他のチャップリンの監督主演作同様、かなり奇想天外な展開ですが、面白おかしくロジック的にも繋がっていますし、ドタバタは主人公の悲壮な人生を和らげる効果をあげています。
エンディングの台詞といいますか題詞「you?」(あなたでしたの?)は、世界で一番短くて、かつ最も多くの人を感動させたセリフです。
出演:チャールズ・チャップリン,ヴァージニア・チェリル,フローレンス・リー,ハリー・マイヤース,アラン・ガルシア,ハンク・マン
監督・脚本・製作:チャールズ・チャップリン 1931年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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