2013.08.22

JAZZ

おすすめモダン・ジャズ Best 11 & 12

モダンJAZZのおすすめ、今日はこちらです。

お勧めNo.11:Maiden Voyage by Herbie Hancock (1965)

JAZZは30年代のビッグバンドから40年代のビ・バップへ、そして50年代のハード・バップからモードへとその方法論を突き詰めながら変化を遂げてゆきますが、60年代になると解体を続けたJAZZはメロディやリズムさえ無くしてフリーに突入します。

一方でドラディショナルに踏みとどまった一部の人たちはファンキーへと進みますが、ビートルズやストーンズなどのカウンター・カルチャーとビートニクス世 代によるポップスやロック音楽の台頭により、ビジネス的にもJAZZはその垣根を取り外さざるを得なくなります。クロスオーバー、フュージョンの登場で す。

しかし本作は、いわゆるフュージョンではまだなく、60年代のマイルスバンドを卒業した鍵盤奏者(あえてこう書きますが)であるハービー・ハンコックが、 バンドで学んだモードの彼なりの解釈なのですが、この後雰囲気だけを真似た「スピリット」のないフュージョンと言う名の環境音楽が、コルトレーン亡き後の 70年代のJAZZ界を席巻することになります。

http://youtu.be/hwmRQ0PBtXU

お勧めNo.12:TIME OUT The Dave Brubeck Quartet (1959)

前回のアート・ペッパーでもお話した、50年代の東海岸に対しての西海岸のウェストコーストJAZZ。

デイブ・ブルーベックもペッパー同様、白人ピアニストです。そして彼を語るとき、常に長年のパートナーである、同じく白人のアルト吹き、ポール・デスモンドも同時に語られます。

代表作は3曲目の「Take Five」、4分の5拍子の独特のリズムが特徴的で、コマーシャルなどでも使われていますので、みなさんもお聞きになったことがあるはずです。

まるでソプラノサックスのような音色のポールのアルト、独特の5拍子で刻むデイブのブロックコード。前記のMaiden Voyageとはまた異なり、もちろん黒さも汗臭さも煙草の煙さえもイメージできない・・・。

これがウェストコースト・ジャズのひとつの特徴でもあります。

何を持ってJAZZとするかというのは、非常に難しい命題であり人それぞれなのですが、もちろんこれはこれで迷う事無きJAZZです。

http://youtu.be/nzpnWuk3RjU

To Be Continued

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