2013.08.26
おすすめモダン・ジャズ Best 13 & 14
先週末は処暑でした。「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」 もう少しの辛抱ですね。
さて、今夜は・・・
お勧めNo.13:THE KOLN CONCERT by Keith Jarrett (1975)
13人目はキース・ジャレットです。クラシックピアノからJAZZに目覚め、バークリー音楽大学を卒業。アート・ブレイキー、チャールス・ロイドのピアニストとして活躍。そして大阪万博の年1970年にマイルスのバンドに参加します。
マイルス・バンドでは、先に参加していた鍵盤奏者のチック・コリアと共にマイルスの要望のこたえてアコースティンクを捨てツイン・キーボード制のもとオルガンとエレピ(フェンダー・ローズ)に取り組みます。
留まることを知らないマイルスの進化(変化?)にチックは付いてゆけず退団。そしてマイルスの信任を得て双璧をなしながら時代を引っ張ってゆきます。
そんな彼が取り組んだのが、ピアノソロの即興演奏。そもそも彼が持ち合わせていたクラシックのカデンツァの要素があればこその独特の音楽世界が広がります。
フリー・ブローイングの嵐が過ぎ、JAZZが次のスタイルを模索する中で、マイルスからも厚い信頼を得ていた枯野の革新性とメロディの美しさは、当時世界中で高く評価されました。
延々と続く独特のピアノ・ソロの世界。JAZZファンだけでなく、虜になる方もいらっしゃるかもしれません。
クラシック・ファンの方がJAZZを聴き始めるのには、MJQと共に最適かもです。
http://youtu.be/AxGWyFaVnFc
お勧めNo.14:LAST DATE by Eric Dolphy (1964)
「今 貴方の聴いた音はこの瞬間の音。いつしか空気へと消えてしまい、もう二度と 同じ音を聴く事は出来ない。」
14番目は、卓越した技巧と独特のアドリブフレーズで知られるアルトサックス奏者、エリック・ドルフィーです。
彼はまた、時にフルートを演奏し、またバスクラリネットをJAZZの世界に持ち込んだことで、後世に多大な影響を与えました。
その独特の演奏、音楽観からフリー・ジャズの先駆者のように言われたりもしますが、基本的に彼のアドリブは理論に沿ったものであり、決して全くのフリー・ブローイングではありません。
60年代初めにはコルトレーンのグループにも参加、本作を残して1964年、ベルリンにて糖尿病のため客死します。享年36歳。
JAZZ通の間では、「世の中にもしなんてことは無いけれど、本当にドルフィーがもっと長生きしていれば、きっとその後のJAZZの世界は違っていただろう・・・」と言われます。
JAZZ聴き始めの方がとっつくのはちょっと厳しいかもしれませんが、20枚もJAZZを聞き込んでくると、きっとハートに染み込んで来るようになりますよ!
http://youtu.be/Pksfz8uycLk
To Be Continued