BOSS's Column

大ヒットとなったフィラデルフィアのチンピラが、ボクシングで世界チャンピオンと互角に戦うまでになるサクセス・ストーリー「ロッキー」の続編。さて、頂点を極めた彼はその後・・・。780本目の映画投稿です。

建国200年記念ヘビー級タイトルマッチで王座を守ったといえ、アボロ・グリード（カール・ウェザース）には非難が集中し、一方敗れたロッキー・バルボア（シルヴェスター・スタローン）の闘魂には世界中から賛辞が贈られます。

しかし、激しい打合で右目が悪化したロッキーは、医者からボクシングをやめるよう宣告されます。

数日後、闘いの傷が癒えたロッキーは、恋人エイドリアン（タリア・シャイア）に思いを打ち明け、二人は内輪だけのささやかな結婚式を執り行います。

ファイトマネーが手に入り、ローンで買った新居に移り、トランザムの新車を購入したロッキーは、エイドリアンの妊娠を知り安定した職業に就こうと決心しますが・・・。

私の場合映画というのは、主人公にすんなり感情移入ができるかどうかでその評価がずいぶんと変わってきますし、感情移入できない場合は客観的というよりクールな第三者として観てしまい、評価もついつい厳しくなります。

一夜にしてヒーローとなったロッキーでしたが、そもそも私があこがれるような人物像ではない。ということで、それだけで★ひとつ取りこぼしとなります。

おまけにヒロインのタリア・シャイア、あのゴッド・ファーザーにも出演していた彼女がどうも苦手、といいますか嫌いなタイプ。で、ここでも★ひとつ取りこぼし・・・。

そんな初期条件から始まった2作目の本作、全体的には起承転結が2時間でよく詰め込まれているのですが、いかにもハリウッド的といいますか受けを狙ってちょっと劇画的な展開が個人的には・・・。

エンディングはまあそういうことになるわけですが、1作目ほどの感動は無い。これが「2匹目のドジョウ」の宿命なのです。

出演：シルヴェスター・スタローン,,タリア・シャイア,バート・ヤング,カール・ウィザース,バージェス・メレディス

監督・脚本：シルヴェスター・スタローン 1978年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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