2013.08.07

Movies

邦題:容疑者Xの献身

大学で教鞭をとる物理学者が、殺人事件の容疑者を追い詰めてゆく犯罪物。778本目の映画投稿です。

娘美里(金澤美穂)とアパートで二人暮しをする花岡靖子(松雪泰子)の元に、居場所を突き止めた元夫富樫慎二(長塚圭史)が訪ねてきます。

yougisha.jpgどこに転居しても疫病神のように現れては暴力を振るう冨樫。靖子と美里は大喧嘩の末、彼を殺害してしまいます。

呆然とする彼女のもとを、トラブルを知った隣人で高校教師の天才数学者石神(堤真一)が訪れ、二人を助けるために事後完全犯罪を目論見ます。

河川敷で発見された全裸死体。警察は被害者を冨樫と特定し、花岡母子から事情聴取しますが、二人には完全なアリバイがありました。

捜査に窮した草薙(北村一輝)と内海(柴咲コウ)は、友人で大学で教鞭をとる天才物理学者湯川(福山雅治)のもとを訪れます。

ベストセラーとなった東野圭吾の推理小説「ガリレオシリーズ」の映画化作品。原作は一般的に「本格派ミステリー」の称号を得たそうですが、展開的にはコロンボ形式といいますか、松本清張風といいますか、最初から知らされる犯人に如何にして詰め寄って行くかという流れです。

物理学者対数学者の論理対決が見ものかと思いきや、それほど論理の掛け合いも駆け引きもなし。あっと驚く推理はコロンボの方が数段上手。

終盤でちょっとした展開もありますが、米国製ミステリーの代名詞「ファイナル・サプライズ」には程遠い状態です。

福山雅治の演技もそれほどでもなく、やはりアレは「土佐弁」にごまかされていたのか?柴崎コウは大好きですが、とにかく松雪泰子の「鼻」が大嫌いな私は、ついつい彼女の鼻にばかり目が行って、気がつくと話が進んでいたり・・・。

原作と主人公人気に頼った作品ですが、女性や子供たちは見てくださいね!あくまでも、TVシリーズの一作レベル。わざわざ劇場で見る価値はありません。

ちなみに「容疑者Xの献身」ではなく「容疑者Xへのほう助者Yの献身」では?(笑)

出演:福山雅治,柴咲コウ,北村一輝,渡辺いっけい,松雪泰子,堤真一

監督:西谷弘 2008年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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