2013.09.16
Rocky III 邦題:ロッキー3
しがない4回戦ボーイからヘビー級世界チャンピオンに駆け上った一人のボクサーを描いた「ロッキー」シリーズの3作目。さて今回の展開は?785本目の映画投稿です。
壮絶な戦いの末、アポロ・リード(カール・ウェザーズ)を倒し、ヘビー級の新チャンピオンとなったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、サクセス・ストーリーのヒーローとして民衆やマスコミに迎えられます。
妻エイドリアン(タリア・シャイア)、ロッキー・ジュニアとの豊かな暮らし。一方で義兄ポーリー(バート・ヤング)やトレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)らと共に防衛戦を勝ち抜き、10度の防衛を記録します。
しかし、勝つことや豊かな暮らしに慣れてしまったロッキーからは、昔のようなハングリー精神は失われてゆきます。
怪物レスラー(ハルク・ホーガン)との異種格闘技に出場した彼は観客を熱狂させますが、それは真剣みの無いただのチャリティ・ショーでした。
功績を称えて博物館前に立てられた巨大なブロンズ像が建立されますが、戦うことへのモチベーションを無くした彼は、お披露目の日のスピーチで引退を宣言します。
しかし観衆の中にいた新進気鋭の黒人ボクサー、クラバー・ラング(ミスター・T)はロッキーの弱腰をなじり、エイドリアンまでが侮辱を受け、彼はラングの挑戦を受けて立つ事になります。
1作目でピュアなボクサーのサクセス・ストーリーを描き、2作目では一夜にして成功を手にした彼の挫折と再び輝く栄光を描きました。
さて、3匹目のドジョウはいかがなものか?なかなか展開が難しいところなのですが、本作はシリーズ完結編としてさまざまなプロットを設定することで、むしろ1作目2作目よりも普通の娯楽作品として広くファンの心を掴むことになります。
イントロから流れる本作のテーマ曲、サバイバーの「Eye Of The Tiger」も作品のポピュラー化に一躍買っています。
タリア・シャイアも、本作では結構強い女性、ボクサーの妻を演じていて、私の苦手な彼女のかび臭さ、辛気臭さもかなり薄れています。
製作が「レイジング・ブル」のロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラーということで、試合のシーンも迫力満点。スピード感、パワーもあって静と動のコントラストも秀逸です。
予想外の大ヒットとなり、完結編のはずが次作も予定された「ロッキー3」。エンディングのかっこよさは総監督のハーブ・ナナスというよりは、前作に続き監督・脚本を手掛けるスタローンの自作自演なのでしょうね!
音楽は、ロッキーシリーズの他、007やベストキッドなどを手掛けるビル・コンティ。
できれば1作目から続けてご覧ください。
Survivor- Eye Of The Tiger
出演:シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング,カール・ウィザース,バージェス・メレディス,ミスター・T,ハルク・ホーガン
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン 1982年
製作総指揮:ハーブ・ナナス
BOSS的には・・・★★★☆☆
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