BOSS's Column

石油パニックに陥った退廃的な社会で、凶悪化した暴走族の集団に立ち向かう一匹狼の警官マックスの活躍を描いたカーアクション。797本目の映画投稿です。

3年前まで追跡専門の警官をしていたマッド・マックス（メル・ギブソン）は、暴走族に対する妻子を殺された復習を遂げた後、夢も希望もない日々を過ごしていました。

一方、中東の石油地帯を巡る大戦によって石油パニックが起こり、ガソリンを奪い合う熾烈な殺し合いがあちことで起こっていました。

愛車スーパーチャージャーＶ8インターセプターに乗る彼は、ある日暴走族のウェス（ヴァーノン・ウェルズ）と出会いますが、彼の襲撃をかわします。

砂漠の真ん中でジャイロコプターに乗るジャイロ・キャプテン（ブルース・スペンス）という男と出会います。彼の案内で大量のガソリンが精製・貯蔵されている施設に辿り着いたマックスは、施設を狙うウェスらの攻撃をかわしてそこに逃げ込みます。

タンクローリーごとそこを脱出しようと計画する施設のグループリーダー、パッパガーロ（マイク・プレストン）らと自らの愛車にガソリンを満タンにすることで取引したマックスは、野性的な目をもつ少年（エミール・ミンティ）の力を借りてトレーラーを取りに出かけますが、そこには巨漢ヒューマンガス（ケル・ニルソン）をリーダーとする暴走族の大集団が待ち受けていました。

第一作は、かなりリアリティのある一匹狼の警官対暴走族という、シンプルかつB級的なプロットの社会派風作品でしたが、切り口の斬新さや広大なオーストラリアの荒野を舞台にしたSF的カーアクション物は新たな話題となりました。

続編となる本作では、プロット自体を単純な善対悪というだけでなく、世界動静などをフィクションし展開にもさまざまな趣向を凝らした、SFカーアクションに変化を遂げています。

その分、マックスの武勇伝的な映像は少なくなりましたが、低予算ながら迫力のあるシーンの数々、そしてモヒカン狩りの悪漢という設定は、その後のこの手の作品に多大な影響を及ぼすになります。

ちなみに前作の10倍の予算が投入されましたが、そのほとんどは車の改造費に使われたとか・・・。

そしてなにより、本作を含むマッドマックスシリーズで、メル・ギブソンを一躍スターダムに押し上げることになります。

ちなみに音楽担当は、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイです。

出演：メル・ギブソン,ブルース・スペンス,ヴァーノン・ウェルズ,エミール・ミンティ,マイク・プレストン,ケル・ニルソン,ヴァージニア・ヘイ,シド・ヘイレン

監督：ジョージ・ミラー　1981年

音楽：ブライアン・メイ

BOSS的には・・・★★★☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」