BOSS's Column

このジャンルとしてはめずらしくヒットした、見たものを1週間後に呪い殺すという「呪いのビデオ」の謎を追う男女を描いたホラー映画。799本目の映画投稿です。

TV局の女性ディレクターである浅川玲子（松嶋菜々子）は、都市伝説に関する取材をしていました。そして、見たものをちょうど1週間後に死に至らしめる「呪いのビデオ」で命を落としたとされる男女が、奇怪な死を遂げた姪の大石智子（竹内結子）と同日同時刻に死亡していたことに気づきます。

調査を進めるうち、4人は友達で、死の一週間前に伊豆にある貸し別荘に宿泊していたこと、その時に撮影された写真の彼らの顔が醜くゆがんでいることを知ります。

彼らの死の手がかりを探すため別荘を訪れた玲子は、管理事務所にあった不信なビデオを見てしまい、直後に不審な無言電話がかかってきます。

自分の見たものが「呪いのビデオ」だと確信した玲子は、かつて離婚した超能力を持つ高山竜司（真田広之）に相談します。

そして二人は、ビデオがかつて伊豆大島の噴火を予知したとされる超能力者の山村志津子（雅子）に関係することを突き止めます。

ホラーです。怖いです。夏の昼間以外に見るべき映画ではありません。

しかし主人公は、松嶋菜々子です。いついかなるときも見たいものです。

かつて実際にいたとされる女性超能力者とその科学的実証実験がベースになっていて、そういう意味のリアリティはフィクションを超えています。

そして有名な「貞子」のおどろおどろしい姿というよりは、スリラーとしての構成はなかなかのもの。ドキドキ、ウワーッ！と言う感じです。

しかしながら、個人的には後半玲子が貞子を探すシーンで、シャツの隙間からチラッとのぞく松嶋菜々子の背中といいますか腰の辺りが艶かしくて、貞子どころではありません。所詮、製作されたものですし・・・(~_~;)

そういった不純な思いを含めた豪華キャスティングとリアリティで、本作は大ヒット。ハリウッドでもリメイクされたり、ジャパニーズホラーブームの立役者となりました。

もちろん、心臓の悪い方にはお勧めいたしません。松嶋菜々子ファン、真田広之ファンの方は必見。

出演：松嶋菜々子,真田広之,中谷美紀,沼田曜一,雅子,竹内結子,佐藤仁美

監督：中田秀夫　1998年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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