2014.01.28
CADILLAC RECORDS 邦題:キャデラック・レコード
1940年代のシカゴブルースからロックンロールを産み育てた「チェス・レコード」に集う人々を描いた実話物。817本目の映画投稿です。
1947年のシカゴ。若い野心家のポーランド移民レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)はサウスサイドでバーを開きます。
ある日、圧倒的なテクニックのギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と派手なサウンドのハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)。彼らのブルースサウンドに魅了されたチェスは、二人を雇ってスタジオ「チェス・レコード」を開設し、レコードビジネスに乗り出します。
ラジオ局に売り込む戦略が当たり、彼らはR&Bチャートを急上昇。シカゴ・ブルース時代のさきがけとなります。
その後、ロックンロールの創始者となったチャック・ベリー(モス・デフ)や、女性ボーカリストのエタ・ジェイムズ(ビヨンセ・ノウルズ)などを輩出し、チェス・レコードはアメリカ音楽業界の中心に躍り出ます。
第2次大戦後、シカゴブルースの雄マディ・ウォーターズやロックンロールのさきがけとなったチャック・ベリーを世に送り出したレナード・チェスと彼のレーベル「チェス・レコード」の物語です。
人種差別激しい時代の、アメリカ音楽界の創世の物語であり、時代を作ったミュージシャンたちの名演がちりばめられた、音楽映画でもあります。
特に、エタ・ジェイムズを演じた製作総指揮を務めるビヨンセの美貌と歌声も堪能でき、ファンには必見かも。
生まれや暮らしから逃れるために、あるいはひと時凌ぐ為に歌う黒人たちと、彼らに光を当て世に送り出しながらも、常に搾取者の肩書きから逃れられないユダヤ人という、登場人物たちが背負った宿命が、次々と素晴らしい音楽と時代を作ってゆきます。
物語にはストーンズも登場。この後、音楽はカウンター・カルチャーとしてストーンズやビートルズと共に、再びアメリカに再上陸する事になります。
音楽好きの方に。
出演:エイドリアン・ブロディ,ジェフリー・ライト,ビヨンセ・ノウルズ,コロンバス・ショート,モス・デフ,エマニュエル・シューキー,セドリック・ジ・エンターテイナー
監督・脚本:ダーネル・マーティン 2008年
製作総指揮:ビヨンセ・ノウルズ,マーク・レヴィン
音楽:テレンス・ブランチャード
BOSS的には・・・★★★☆☆
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