2014.01.30
PRIDE & PREJUDICE 邦題:プライドと偏見
18世紀末のイギリスを舞台に、上流社会の「結婚問題」を扱ったジェーン・オースティンの長編小説「高慢と偏見」の映画化作品。818本目の映画投稿です。
イギリスの田舎町ロンボーン。女ばかり5人姉妹の裕福でもないベネット家では、父親のベネット(ドナルド・サザーランド)が死ねば、家も土地も遠縁の従兄弟の手に渡ってしまいます。
そんな町に、独身の資産家ビングリー(サイモン・ウッズ)が別荘を借りて引っ越してきます。
舞踏会の夜、美しく慎み深いベネット家の長女ジェーン(ロザムンド・パイク)とビングリーはダンスを踊りますが、彼の親友ダーシー(マシュー・マクファディン)は気難しげなままでした。そんな態度に、才気溢れる次女のエリザベス(キーラ・ナイトレイ)は強い反感を抱きます。
やがてイギリス軍の部隊が町を訪れ、エリザベスはハンサムな青年将校ウィッカム(ルパート・フレンド)に心奪われます。そしてウィッカムからダーシーの悪評を聞いた彼女は、ますますダーシーを嫌うようになります。
ほどなくしてベネット家を相続する予定のコリンズ牧師(トム・ホランダー)がやってきて、エリザベスにプロポーズしますが、彼女はこれを拒否。結局コリンズはエリザベスの親友のシャーロット(クローディー・ブレイクリー)と結婚することになります。
イギリスの上流階級の中でも、いわゆる上流階級の貴族ではなくその下の大地主階級(ジェントリ)の相続に密接に関係する結婚をめぐるお話です。
大地主階級といっても上下には年収で5倍ほどの差があり、特に下級貴族に生まれた者は露骨に資産家と結婚する事を熱望します。
まあそういうことは現代でも水面下では世間一般に語られますが、貴族としての生活を維持しなければならない人たちにとっては、それはそれは切実な問題です。
そういう社会背景の中で生まれたひとつの恋の行方を描いた本作。ヒロインの結婚ではなく恋愛の必然をうまく表現できています。
ただ、最初はなかなかわかりにくくて、あらすじを知らなければ展開も読みずらい内容なので、出来れば2度、3度とご覧になる事をお勧めいたします。
撮影に使われた立派なお屋敷も見もの。どこかで見た事のある景色も時折出てきます。
こうして見ると、キーラ・ナイトレイって美しいなぁ~。貧乳っぽいですが・・・
出演:キーラ・ナイトレイ,タルラ・ライリー,ロザムンド・パイク,ジェナ・マローン,キャリー・マリガン,ドナルド・サザーランド,ブレンダ・ブレッシン
監督:ジョー・ライト 2005年
原作:ジェーン・オースティン
BOSS的には・・・★★★☆☆
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