2014.04.06

Movies

Back to the Future Part II 邦題:バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2

タイムマシンを手に入れた少年の活躍を描くSFアクションコメディの第2弾。826本目の映画投稿です。

前作で30年前の世界から無事に役目を果たして現代に帰還したマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)は、未来から戻ってきたドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)から未来の自分の子供の身が危ないと知らされ、恋人のジェニファー(エリザベス・シュー)と共に、2015年の世界にタイムトラベルします。

lloyd-back-to-the-future2.jpg年老いたビフの孫グリフ・タンネン(トーマス・F・ウィルソン)にいじめられる息子のジュニアを助け、役目を果たしてなんとか現代に戻りますが、閑静な住宅地だったビル・バレーはすっかり荒廃し、おまけに父のジョージ(クリスピン・グローヴアー)は12年ほど前に何者かによって殺害され、未亡人となった母ロレイン(リー・トンプソン)は、何と今や全米一の大金持ちとなっているビフと再婚していました。

どうやらビフは、55年のあのダンスパーティの日に、未来からやってきたビフからスポーツ年鑑を渡され、それに記載された未来のスポーツの結果から賭博で大もうけをしたらしい。

正しい道へと未来を正すべく、マーティーとドクは再びあの55年のダンスパーティの日に戻ってゆきます。

一作目の前作から、すでに大ヒットを予測し本作への導入を促すエンディングを大胆にも据えた構成は、さすが自信過剰気味のスピルバーグ総指揮だけあります。

ただし、前作のエンディングの振りはちょっと無理無理な語呂合わせになりましたが、そのあたりの違和感を漂わせたままの前半は、ちょっとしょぼい展開でもありましたが、その後の一ひねりは、さすがスピルバーグ作品と言わせる娯楽感たっぷりとなります。

続編の場合、前作を見てくる人もいれば、前作を観ずに次作を見る人も多いはず。前者へのサービスは、これでもか!というほどの満点なのですが、本作からと言う方には、ちょっとよくわからないドタバタ・コメディに見えるかも。

というか、ピュアに観れば、そういう作品なのです。そして本作のエンディングでは、次作第3作の予告まであって、全3部(?)完結という試験的、あるいはオーディエンスを食った作り。スピルバーグの罠ですね。

ただ個人的にはビフを殺人者という完全な悪人にしたり、荒廃した町には黒人が住んでいるという設定など、あまり感心できないところもあり、またところどころに出てくる前作がわずらわしく、マーティーに感情移入できないままにエンディングを迎えます。

第2作のジレンマを乗り越えるさまざまな仕掛けを楽しめるかどうかが、本作の評価の分かれ目でしょうね。

1作目のピュアな印象を求めてしまう私的には、★3つとさせていただきます。

出演:マイケル・J・フォックス,クリストファー・ロイド,リー・トンプソン,トーマス・F・ウィルソン,ハリー・ウォーター・Jr,チャールズ・フライシャー,ジョー・フラハティ

監督:ロバート・ゼメキス 1989年

製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ,フランク・マーシャル,キャスリーン・ケネディ

BOSS的には・・・★★★☆☆

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