2014.12.14

Movies

Giant 邦題:ジャイアンツ

第一次大戦後のテキサスを舞台に、牧場経営から石油精製へと事業を広げたある一家の姿を描いたベストセラー小説の映画化作品。アカデミー監督賞受賞作品。838本目の映画投稿です。

東部ヴァージニアの牧場で生まれ育った美しい娘レスリイ(エリザベス・テイラー)は、父ホーレスを訪ねてきたテキサスの牧場主ビック(ロック・ハドソン)と知り合い、二人は惹かれあい結婚してテキサスへと向かいます。

giants.jpgだだっ広い牧場にぽつんと建ったヴィクトリア朝風の大邸宅を取り仕切っていたのは、ビックの姉ラズ(M・マッケンブリッジ)でした。客扱いされ、人種差別の激しさにも驚いたレスリイは、牧場の助手ジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)に親近感と只者ではないものを感じます。

やがて落馬が原因でラズは死亡し、夫婦の間には1男2女が生まれます。そして、ラズの遺言で自分の土地を手に入れたジェットは、石油を掘り当て億万長者の道を歩み始めます。

エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーンという3大ビッグスター競演の長編家族ドラマ。西部劇ではなく、20世紀初頭の牧場の様子やテキサスが油田地帯に変わってゆく様子などがよくわかります。

大きな時代のうねりの中の、個人や夫婦の関わりを詳細に描き出していますが、ダイナミックな環境と心象風景のギャップにちょっと戸惑ったりしますが、その辺は女流作家の作品ということで理解すべきなのでしょうね。

ジョージ・スティーヴンスは、名作シェーンのメガホンを取った監督で、本作で2度目のアカデミー監督賞を受賞します。

ジェームズ・ディーンの遺作となった本作。人生の目的を見失い酔って泣き崩れるジェットは、本作撮影終了の1週間後、交通事故でこの世を去ります。

出演:エリザベス・テイラー,ロック・ハドソン,ジェームズ・ディーン,ジェーン・ウィザース,チル・ウィルス,キャロル・ベイカー,マーセデス・マッケンブリッジ,デニス・ホッパー

監督:ジョージ・スティーヴンス 1956年

原作:エドナ・ファーバー

BOSS的には・・・★★★☆☆

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