2014.12.30

Movies

邦題:幸せの黄色いハンカチ

1970年代初頭にドーンの作詞・作曲したフォーク・ソングとしてヒットした、ピート・ハミル原作の邦画映画化作品。模範囚として六年の刑期を終えた男が、行きずりの若者二人と共に、妻のもとへ向う姿を描いたヒューマンドラマ。841本目の映画投稿です。

欽也(武田鉄矢)は、北海道を女の子を載せて自分の車でドライブするのが夢でした。そのためにはいやな仕事もこなしお金をためて車を買って北海道に乗り込みます。

siawasenohankati.jpg網走の駅前で一人旅の朱実(桃井かおり)と知り合った欽也は、海岸で彼女に無理やりキスをしようとしますが、彼女は車を飛び出してしまいます。

逃げ出した彼女をかばい、鋭い目つきで欽也をにらみつけたのは、島勇作(高倉健)でした。啖呵をきったものの軽くあしらわれた欽也でしたが、勇作に憧れの気持ちを抱いてしまいます。夕張まで行くという勇作を乗せ、3人の奇妙な旅が始まります。

その夜、朱実の寝床に忍び込む欽也。しかし彼女は大声で泣き出し、またしても勇作に一喝されます。

翌日、蟹の食べすぎでおなかを壊した欽也に代わって車を運転していた勇作は、検問で無免許だとわかり勇作は富良野署に連行されます。

勇作は6年前に傷害致死で逮捕され、網走刑務所での刑期が終わって出所したばかりだったのです。

高倉健の「不器用ですから」的キャラに、武田鉄矢、桃井かおりのおっちょこコンビと絶妙の3人組が北海道の大自然の中で見せてくれるコメディタッチのヒューマンドラマ。

個人的には、ドーンの曲を先にしっかり聞き込んでしまっていたので、和製のバッタもんと決め付けて公開当時は気にもかけなかった事を覚えています。

もちろん、さすがの山田洋次監督ですから、最後はお約束どおりウルウルしちゃいますが、ドーンの歌詞の「tie a yellow ribbon 'round the ole oak tree」が最後に「A hundred yellow ribbons」になるとこで、どばーっと涙するほどではありません。だって、ふんどし、いやハンカチパタパタですから・・・

ただ、そういう前段をご存知のない方には、健さんの魅力もあいまって、かんどーのドラマには違いありません。

赤のファミリア。ポスト学生運動のイメージですね。時代です。

出演:高倉健,倍賞千恵子,武田鉄矢,桃井かおり,たこ八郎,小野泰次郎,太宰久雄,岡本茉利,笠井一彦,赤塚真人

監督:山田洋次 1977年

原作:ピート・ハミル

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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