2015.01.26
City by the Sea 邦題:容疑者
犯人となった息子を追うことになった老練な刑事を通して、親子の絆を描いた刑事ドラマ。850本目の映画投稿です。
NY市警の敏腕刑事ビンセント(ロバート・デ・ニーロ)は、ヤクの売人殺人事件を追って生まれ故郷のロングアイランドに出向きます。
幼い頃、実の父が幼児誘拐殺人犯として処刑され、また自らも14年前に妻子を捨ててきた町でした。
捜査を進めるうちに、捜査線上に実子のジョーイ(ジェームズ・フランコ)が浮かび上がってきます。
ピュリッツァー賞を受賞したジャーナリスト、マイク・マクレリーの記事が原案となったサスペンス・ドラマです。
舞台はロングアイランドのブルックリン。あの有名なコニー・アイランドのビーチにあるデッキ・ウォークも出てきます。
主演は安定のロバート・デ・ニーロ。といっても、たまにはずれもあるのですが、本作はまさに彼のはまり役でしょう。
競演のジェームズ・フランコは、スパイダーマンのハリー役でご存知のイケ面俳優。だまだめな青年をこちらもなかなかの演技です。
ですが後が・・・ヒロイン(?)役フランシス・マクドーマンドは、個人的には口元周りが気になってあまり入魂できませんし、エリザ・ドゥシュクも哀れすぎで入魂不可。
ドラマ的にももうひとつ心象描写に踏み込めていないため、ヒューマンドラマになりきれていない。
最終的には父子の絆的なオチなのですが、そのために母や彼女という女性の役割を希釈しすぎてしまった、サスペンス的ドキドキ感もないB級レベルの作品でした。
出演:ロバート・デ・ニーロ,フランシス・マクドーマンド,ジェームズ・フランコ,エリザ・ドゥシュク,ウィリアム・フォーサイス
監督 マイケル・ケイトン・ジョーンズ 2002年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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