2015.01.02
The Family Stone 邦題:幸せのポートレート
現代アメリカの抱える家族の問題を、クリスマスの奇跡を通して描き出したドラマ。842本目の映画投稿です。
ニューヨークで働くエヴェレット・ストーン(ダーモット・マローニー)は、結婚を決意した恋人でキャリアウーマンのメレディス(サラ・ジェシカ・パーカー)を実家のクリスマスに招待します。
大学教授の父ケリー(クレイグ・T・ネルソン)と家族の中心的な存在である母シビル(ダイアン・キートン)が暮らすストーン家に、年に一度の休暇を過ごすために家族が次々と集まってきます。
自由奔放なストーン家の人々にとって、タイトなスーツに高いヒールを履き、神経質そうに咳払いするメレディスは異質な存在に感じます。
翌日、家族の中で孤立感を感じたメレディスは妹のジュリー(クレア・デインズ)を呼び寄せます。気さくなジュリーはすぐに一家に溶け込みます。
夕食のテーブルで無神経は発言をしたメレディスは、いたたまれずに家を飛び出してしまいます。そんな彼女のあとを追ったのは、次男のベン(ルーク・ウィルソン)でした。
一方、メレディスを探しに二人で出かけたエヴェレットとジュリーは、次第に心を通わせ始めます。
キャリアウーマンの晩婚、同姓婚など現代アメリカの抱える家族の問題を、クリスマスの奇跡になぞらえて描いたコメディタッチのドラマです。
ただ、結論ありきとも思える強引な展開は、コメディを超えてちょっと不自然で、せっかくのサラ・ジェシカ・パーカー&ダイアン・キートンの名演がかすんでしまうほど。
長男エヴェレットが、恋に落ちたメレディスではなく知り合ったばかりのジュリーと結婚したいと急に思い立つような展開も、なんとなく納得出来ないままに物語りは終わります。
さまざまな問題を一気に解決しようとしたつけなのか、原作自体が忙しい現代人向けのショートストーリーなのか。いずれにしても、物語をじっくり味わうような作品ではありません。
クリスマスの奇跡は、もう少し夢見るようなお話しにしてほしいと思うのは、古い昭和の発想なのでしょうか?
出演:クレア・デインズ,ダイアン・キートン,レイチェル・マクアダムス,ダーモット・マローニー,クレイグ・T・ネルソン,サラ・ジェシカ・パーカー,ルーク・ウィルソン
監督 トーマス・ベズーチャ 2006年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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