2015.02.04
Assasins 邦題:暗殺者
暗殺を生業とする超一流のプロフェッショナル二人が繰り広げる死闘を描いたサスペンス・アクション。853本目の映画投稿です。
超一流の暗殺者、ロバート・ラス(シルヴェスター・スタローン)は、そろそろ潮時と自らの引退を考えています。
正体不明の依頼人「ザ・コントラクター」から送られてきた富豪の暗殺依頼を受け、これを最後の仕事にしようと引き受けます。
しかし一瞬早く、謎の若者がターゲットを殺害し、そのまま警察に逮捕されます。連行中に警察官を殺害し逃亡したミゲル・ベイン(アントニオ・バンデラス)を、タクシー運転手を装って拾った彼は、ミゲルが自分を研究し尽くし、殺し屋ナンバーワンの座を狙っていることを知ります。
雇い主から次の依頼が入ります。それはヘロインの調合方式を掴んで売り渡そうとする正体不明のハッカーとバイヤーの殺害、そしてデータの入ったディスクを奪うことでした。
ハッカーの正体は、電子機器を駆使する若い女、エレクトラ(ジュリアン・ムーア)でした。ホテルでバイヤーとの取引を始めますが、そこに現れたベインはバイヤーに扮した国際警察(インターポール)の捜査官たちを次々に殺害、危険を察知したエレクトラはラスの助けを借りてホテルを脱出します。
シルヴェスター・スタローンと言えば、ぶっ放しのランボー。一方のアントニオ・バンデラスも映画「デスパラード」でこれでもかとばかりにぶっ放す男。
そんな二人がスナイパーが基本の暗殺者を演じると見せかけて、やっぱりかなりぶっ放します。
暗殺者と言えば、ゴルゴ13にようにストイックが当然。ラスも「ルガー」を愛用し、彼にあこがれるベインも愛用するなんてくだりがありますが、話題とはならずただの会話で終わってしまってる。
そういうこだわりのなさが実は本作をリアリティのないただの作品にしてしまってて、ラスとエレクトラが、プエルト・リコのおんぼろホテルでベインを追い詰めるシーンとか、そこがまるでお花畑でもあるかのような緊張感のなさ、エレクトラの無防備な後姿には笑いさえ覚えてしまいました。
原作のウォシャウスキー姉弟は、あの「マトリクス」で一躍有名になった二人ですが、本作ではその片鱗は見出せません。
全体としては2大俳優を擁しながら、「お疲れ様、アントニオ」な本作。興行的にもまったく制作費の回収できなかった失敗作でありました。
出演:シルヴェスター・スタローン,アントニオ・バンデラス,ジュリアン・ムーア,アナトリー・ダヴィドフ
監督:リチャード・ドナー 1995年
原案:アンディ・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー
BOSS的には・・・★★☆☆☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」