2015.02.17
邦題:ツレがうつになりまして
うつ病を患った夫との生活を描いてベストセラーとなった細川貂々の同名漫画の映画化作品。857本目の映画投稿です。
漫画家の高崎晴子(宮崎あおい)は、結婚して5年になる夫の幹男(堺雅人)とイグアナのイグとの3人(?)暮らし。ソフト会社に勤める夫は仕事も出来、毎朝自分の弁当まで作るほどまめな性格でした。
そんな彼がある朝、真顔で「死にたい」とつぶやきます。病院での診断結果はうつ病でした。原因は激務と仕事上のストレス。晴子は「仕事を辞めないなら離婚する」と迫り、幹夫はしぶしぶ会社を辞職します。
夫が家事をしてくれるようになり、もともと家事嫌いの晴子は嬉々としていましたが、彼女の漫画連載は打ち切りになり、家計が困窮し始めます。
そこで晴子は、出入りしていた出版者を訪ね、「ツレがうつになりました。仕事をください!」と大胆発言、なんとか新しい仕事をもらえることになりました。
原作漫画は先に読んでました。ただこれはエッセイみたいなものなので、2時間の作品になるとどうなるかな?と思ってましたが、なかなかの出来でした。
漫画のキャラよりはかわいすぎますが、宮崎あおいのキャスティング、そして堺雅人とのコンビネーションと彼のうつ患者の演技は、なかなかリアリティがあり、かつ原作どおりからっと明るく、ほのぼのとした作品になりました。
原作がベストセラーとなったように、実は身の回りにもうつ病をわすらっている人は沢山いて、まさに現代病とも言えますし特効薬もなく回復に時間がかかり、再発もしやすくある意味命をも脅かす難病です。
本作は原作同様、そういううつ病の正しい理解の一助となるだけでなく、最も近い他人である夫と妻にとって、日々の中で何が大切かと言う問いに対するひとつの答えを提示しています。
出演:宮崎あおい,堺雅人,吹越満,津田寛治,犬塚弘,梅沢富美男,大杉漣,余貴美子
監督:佐々部清 2011年
原作:細川貂々
BOSS的には・・・★★★☆☆
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