2015.03.17
The Rookie 邦題:ルーキー
ベテラン刑事が新人刑事とコンビを組んで高級自動車窃盗団を追い詰めてゆくポリスアクション。867本目の映画投降です。
上流階級の家庭に生まれながら、幼い頃に弟を事故で転落死させてしまった罪の意識にさいなまれ、大企業経営者の父に反発してロス市警の警官となったデイヴィッド・アッカーマン(チャーリー・シーン)は、私服刑事を希望し人気のない自動車盗難課を志望します。
そこで彼がコンビを組まされたのは、荒っぽい捜査で有名なベテラン刑事、ニック・パロヴスキー(クリント・イーストウッド)でした。
ニックが追っていたのは、相棒を殺害した高級車ばかりを狙う自動車窃盗団のボス、トロム(ラウル・ジュリア)。刑事として経験浅いデイヴィッドは、荒っぽい捜査をするニックと共に経験をつんでゆきます。
ニックらの捜査により商売がうまくいかなくなっていたストロムは、カジノを襲って大金を手に入れ国外逃亡することを企てますが、事前に情報を得ていたニックとデイヴィッドが待ち伏せしていました。
一網打尽と思いきや、またしてもデイヴィッドのミスで犯人を取り逃がし、しかもニックは人質となってしまいます。
荒くれ刑事ハリー・キャラハンでスターダムにのし上り、自らメガホンも取って15作目。今回は主演もこなします。
主人公のキャラ的にはハリー同様の、シニカルな荒くれ刑事。しかし本作ではかのシリーズのようなシュールさはありません。本来、ちょっとコミカルなチャーリー・シーンとのバディな関係も、いまいち噛み合わせが悪い。
90年作品ということで、登場人物たちの髪型や服装がいわゆるバブルっぽいのも、サスペンスさを希薄にしているし、なによりカメラアングルが悪いなぁ~。
中古の高級車を何台かぶっ壊して迫力を出そうとはするのですが、作品の出来に寄与していないのは、やはりカメラワークの問題なのでしょうね。
悪役のラウル・ジュリアも、悪いような悪くないような風貌だし、なにより台詞から悪党さを感じないものどうかと・・・。
ということで、刑事物好き&クリント・ファン&チャーリー・ファンの方にだけお勧めいたします。
出演:クリント・イーストウッド,チャーリー・シーン,ラウル・ジュリア,ソニア・ブラガ,トム・スケリット,ララ・フリン・ボイル
監督:クリント・イーストウッド 1990年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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