2015.04.25
邦題:ハルフウェイ
卒業前の高校生男女の恋模様をフレッシュに描いた青春ラブストーリー。874本目の映画投降です。
北海道小樽市。高校3年生のヒロ(北乃きい)は、片思いだったシュウ(岡田将生)からある日偶然が重なって付き合ってほしいと「コクラレます」。
喜びと幸福感に包まれるヒロでしたが、二人はまもなく卒業、そして新しい進路が待っていました。
地元北海道の大学に進学するヒロに対し、東京の早稲田大学を志望しているシュウは、そのことを言い出せないまま。ヒロはそのことをシュウの友人から聞いてしまいます。
「東京に行くのにわたしにコクってどういうつもり?」
怒りをあらわにするヒロ。ヒロと出会う前から決めていたこととは言え、シュウは戸惑いから迷い、ヒロといえばシュウからの連絡に応えなくなります。
ヒロか好きだとわかったシュウは、担任(成宮寛貴)に進路を変えることを相談し、諭されはしますが、ヒロへと傾き始めた自分の気持ちを変えることは出来ませんでした。
またまた友人からシュウの東京行き断念を聞いたヒロは喜び、彼とまた仲直りするのですが、一途にただただ一緒にいたいという彼女の思いも少しずつ変化を見せ始めます。
今時の高校生、それも主人公の女子高生の恋心、ゆれる乙女心、その幼さ一途さを清清しく描いた作品です。
最初、シュウに感情移入すると、ヒロってなんて「うざい」女の子なんだって。ところが、次第に彼女の純粋さ、ひたむきな心に触れると、「うざいけど、まあいいか」って思えるようになり、最後には「こいつと生涯共にしても、いいかも?」って思ってしまう。
物語は謎掛けのままエンディングとなるわけですが、二人が別れてそれぞれの違った人生を歩むもよし、紆余曲折を経て結ばれて死ぬまで一緒にいてもよし。なぜって、人生はいつでも「ハルフウェイ」ですから。
85分、やや短め。潔し。撮影は手持ちカメラがメインで、マイケル・マンばりのグラグラ感も限界内。私小説的でとてもよろしい。なかなかいいカットだし、つなぎもアルバムをめくるようでほぼ違和感はありません。
あの頃にもどりたいったって無理だし・・・ほろ苦いあの頃の恋。でも、「もう今じゃ遠い昔の記憶でしかない」などとは思わず、時には出会った頃の気持ちを思い出して、真っ白に真っ直ぐに、相方と向き合って暮らしてゆきたいですね!
恋って、いいね!
出演:北乃きい,岡田将生,溝端淳平,仲里依紗,成宮寛貴,白石美帆,大沢たかお
監督・脚本:北川悦吏子 2008年
音楽監督:小林武史
BOSS的には・・・★★★☆☆
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