2015.04.28

Movies

Wild Geese 邦題:ワイルド・ギース

アフリカを舞台に、英国の傭兵部隊と現地民兵との戦いを描いた戦争アクション。875本目の映画投降です。

1967年、アフリカの某国。国民に絶大な信望のある黒人大統領リンバニ(W・ヌショナ)は、軍部指導者ヌドフ将軍にその地位を追われ収容所に送られます。

wildgeese.jpg大統領の庇護の下、この国の銅山の権益を一手にしていたイギリスの銀行家マターソン卿(スチュワート・グレンジャー)は独裁政権からこれを守るため、大金を要して傭兵を雇い大統領を救出することを画策します。

大統領奪回作戦の指揮官として卿に呼ばれたのは、中年のアメリカ人で元陸軍大尉のフォークナー(R・バートン)でした。

フォークナーは早速、旧友で戦友レイファー(R・ハリス)と名パイロットで鳴らしたショーン(R・ムーア)たち。そして50名の傭兵と武器弾薬の調達を済ませ、一行は訓練のためアフリカの地へと向かいます。

イギリス映画です。前半のドラマ部分は、時代は確かに60年代末の設定とは言え、60年代TVドラマ風のつくり。思わず「0011ナポレオン・ソロ」を思い出してしまいました。

イギリス映画といえば、「ユーモア」が売りなのは「007」シリーズを観ればわかりますが、本作ではユーモアを演じているようないないような、ビミョーな状態。リチャード・バートン、ロジャー・ムーアを擁してもしかりです。

それは後半の激しい戦闘シーンも同様で、リアリティを追求したような演出なれどもリアリティは希薄。よってなかなか感情移入もままならないまま物語はエンディングを迎えます。

実際、白人と黒人との対立とか、アフリカの白人支配とか、家庭不和の問題とか、さまざまな問題を内包してしまった結果、結局何が言いたいのかもよくわからなくなってしまいました。

おっさん連中が、特殊部隊として潜入するというのも、もしかしてイギリス流ユーモアだったのかもしれませんが・・・。

出演:リチャード・バートン,ロジャー・ムーア,リチャード・ハリス,ハーディ・クリューガー,スチュワート・グレンジャー,ジャック・ワトソン,ウィンストン・ヌショナ,ジョン・カニー

監督:アンドリュー・V・マクラグレン 1978年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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