2015.06.04
Robocop 邦題:ロボコップ
殉職した警官がサイボーグ警官「ロボコップ」として生まれ変わり、凶悪な犯罪集団と戦いを繰り広げるSFアクション。何と(!)アカデミー賞特別業績賞(音響編集)受賞作品。882本目の映画投降です。
近未来のデトロイト。市街地は犯罪の巣窟と化し、警察業務は民間のコングロマリット、OCP(オムニ・コンシューマー・プロダクツ)が請け負っていました。
OCPは市街地再開発のためには犯罪一掃が必要不可欠と、社長のオールドマン(ダニエル・オハーリー)を受けた保安担当のジョーンズ(ロニー・コックス)が重役会議の席上で巨大な警察ロボットED-209を披露しますが、実験は失敗。逆に若いモートン(ミゲル・フェラー)がサイボーグ警官ロボコップのアイディアを売り込み、会長の承認を得ます。
一方、リード(ロバート・ドキイ)が指揮をとる南署にマーフィ(ピーター・ウェラー)が配属され、タフな美人刑事ルイス(ナンシー・アレン)とコンビを組むことになります。
二人は強盗一味を追跡し廃工場に潜入しますが、ルイスは傷つきマーフィーは一味のリーダーであるクラレンス(カートウッド・スミス)になぶり殺しにあいます。
モートンは死亡診断の下されたマーフィーの体の一部を部品として使用し、サイボーグ「ロボコップ」として復活させます。南署に配属されたロボコップは次々と犯罪者を捕まえ一躍人々のヒーローとなりますが、ある日クラレンス一味に殺される悪夢を見て勝手に一味を追い始めます。
無名のキャスティング、チープな設定、劇画タッチの展開。しかもR指定のこれぞB級のお手本と思いきや、ターミネーター同様世界的大ヒットとなった作品です。
何よりうれしいのは、コアなSFファンに訴える仕掛けの数々。主人公が死を克服したのではなく死んでなお生前の意識を持つというあたりは、まったくもって当時流行した「サイバーパンク」的です。
劇中のTVCMの車が犯人の車として登場したり、子供向けゲームが核戦争に発展するなどB級っぽいブラック・ユーモアもたっぷり。
極めつけは、ロボコップの起動時に「OMMAND.COM」やら「CONFIG.SYS」といった表示が現れ、この複雑なサイボーグが「MS-DOS」で制御されてることでしょう!
R指定ですので、大人の方、特にユーモアを解する方に!
出演:ピーター・ウェラー,ナンシー・アレン,ダニエル・オハーリー,ロニー・コックス,カートウッド・スミス,ミゲル・フェラー,ポール・マクレーン,フェルトン・ペリー
監督:ポール・バーホーベン 1987年
BOSS的には・・・★★★★☆
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