2015.07.17
ONLY YOU 邦題:オンリー・ユー
古都ローマを舞台に、アメリカ人の男女が繰り広げる運命の恋の物語。887本目の映画投降です
ピッツバーグで教師をしているフェイス(マリサ・トメイ)は、幼い頃の占いゲームやジプシーのお告げのあった「運命の人」の存在を信じ続けて成人を迎えたロマンチスト。そんな彼女も現実的な決断をし、ついに青年医師との結婚を間近に控えていました。
そこに、婚約者の友人と名乗る男性から電話がかかります。彼の名前は、あの「運命の人」デイモン・ブラッドリー。フェイスは結婚式をキャンセルし、親友で兄ラリー(フィッシャー・スティーヴンス)の妻であるケイト(ボニー・ハント)の助けを借り、ウェディングドレスのままデイモンを追ってイタリアへと旅立ちます。
訪問先のベニスではすれ違いとなり、ローマへとデイモンを追った二人は、そこでついに運命の人と出会うことになります。が、それはフェイスに一目ぼれしたボストンの靴セールスマン、ピーター(ロバート・ダウニー・ジュニア)が、デイモンの名をかたった真っ赤な嘘でした。
ピーターの告白に怒り心頭のフェイス。一方のケイトは、親切にしてくれた高級皮革店の主人ジョヴァンニ(ジョアキム・デ・アルメイダ)といい雰囲気に。4人は、本物のデイモンがいると言うリゾート地に向かいます。
「運命の人」を巡るファンタジー・ラブ・ストーリー。と言いたいところですが、ちょっとコメディに振りすぎて、ドタバタ劇になってしまいました。
主演のマリサ・トメイ、私好みのイタリア系美人なんですが、ちょっとバタ臭い演技。一方のロバート・ダウニー・ジュニアも、そもそも演技力の無い男優なので、結果は推して知るべしと相成りました。
ベニス、ローマ、そして地中海リゾートのアマルフィ海岸の絵も、なんだか喜劇的に輝きが無く、薄っぺらな書き割り状態になってしまいました。
監督のノーマン・ジュイソン、「夜の大走査線」「屋根の上のバイオリン弾き」や、私も大好きな「月の輝く夜に」などの名作を生み出した人なのですが、年齢的にそろそろ限界だったのでしょうか?
恋や運命的な出会いに憧れる女性には、とりあえずお勧めしておきます。
出演:マリサ・トメイ,ロバート・ダウニー・Jr.,ボニー・ハント,ジョアキム・デ・アルメイダ,フィッシャー・スティーヴンス,ビリー・ゼイン
監督:ノーマン・ジュイソン 1994年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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