2015.07.28
邦題:白夜行
ある殺人事件に翻弄された男女の悲劇的な運命を描いた犯罪ミステリー。ベストセラーとなった東野圭吾の同名ミステリー小説を映画化作品。888本目の映画投降です。
昭和55年。とある廃ビルで、近所の質屋の店主が殺害されます。店主の妻、桐原弥生子(戸田恵子)と従業員で彼女の愛人、松浦勇(田中哲司)が容疑者として取調べを受けますが、10歳になる息子の桐原亮司(今井悠貴)が、所轄刑事の笹垣潤三(船越英一郎)に二人のアリバイを証言します。
捜査本部は、被害者が事件の直前に西本文代(山下容莉枝)という女の家を訪ねていたことを突き止めます。ただ、笹垣の職務質問に嘘で答えようとした文代を制したのは、10歳の少女・西本雪穂(福本史織)でした。
その後、文代の若い恋人が事故死し、殺人の決定的証拠品も発見され、後を追うように文代もガス中毒死し、事件は被疑者死亡のまま解決を迎えます。
数年後、遠戚である唐沢礼子(中村久美)の養女となった唐沢雪穂(堀北真希)は、お嬢様学校で有名な清華女子学園に通う高校生になっていました。
ミステリーというカテゴリなのですが、松本清張のように最初から知られる犯人をどうやって追い詰めるかではなく、私の好きな海外モノのようにファイナルサプライズがあるわけでもありません。
勘のいい方なら、物語の展開の中で犯人は特定できます。では何が見ものカと言えば、美男美女の主人公たちがどのようになってゆくのか、その行く末を見ることでしょうか?
そういう意味では緩い展開も必要なのですが、さすがにこの内容で150分はやりすぎです。この辺はTV的といいますか、やはりハリウッド映画の潔いカットの繋ぎを是非見習うべきでしょう。その方が、観客を映像のペースに引き込みやすいと思うのですが・・・。
いや、もしかするとそれは世代の古いおじさんのノスタルジックな映画感でしかなく、次世代はこれがトレンドなのかもしれませんが・・・。
見所としては、清純女優堀北真希の悪女ぶりですかね。
出演:堀北真希,高良健吾,船越英一郎,戸田恵子,田中哲司,姜暢雄,緑友利恵,山下容莉枝
監督:深川栄洋 2010年
原作:東野圭吾
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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