2015.10.05
Cat Ballou 邦題:キャット・バルー
父のあだ討ちからお尋ね物となった女性を描いた異色西部劇コメディ。共演のリー・マービンがアカデミー賞主演男優賞受賞。891本目の映画投稿です。
南北戦争終結から30年。師範学校を卒業したルー(ジェーン・フォンダ)は教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに帰ってきます。しかし牧場を経営する父フランキー(ジョン・マーレイ)は都市化を進める町の顔役パーシバル(レジナルド・デニー)と利権を巡って対立していました。
バルーは帰省途中の列車の中で知り合ったクレイ(マイケル・カラン)、彼の伯父ジェド(ドゥエイン・ヒックマン)、そしてガンマンとして名高いシェリーン(リー・マーヴィン)を味方につけますが、父はパーシバルが雇った殺し屋ストロウン(リー・マーヴィン)の凶弾に倒れます。
復讐を誓ったバルーは、仲間と共にお尋ね者の巣窟である「壁の穴」に向かい、数日後には列車を襲ってパーシバルの経営するウォルフ・シティ開発会社の給料を強奪します。
物語を知らないと、一体どうなることやらと結構ハラハラドキドキなコメディタッチの異色西部劇です。
主演のジェーン・フォンダは、ご存知名優ヘンリー・フォンダの娘であり、イージー・ライダーで有名なピーター・フォンダのお姉ちゃん。父ちゃんとは仲が悪かったけれど、1960年に23歳で映画界にデビュー。本作は28歳のいい女になった彼女が、ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン主演の「危険がいっぱい」に大抜擢された翌年の作品です。
しかし見所は、なんといっても主演男優賞を受賞したリー・マーヴィンの名演です。実際、彼のキャスティングがないとただのB級になりかねない内容です。
とはいえ、アカデミーレベルかと言えば正直「?」。1965年はそういう年だったのでしょうか?
ナット・キング・コールの軽快な歌も楽しみのひとつ。
出演:ジェーン・フォンダ,リー・マービン,マイケル・カラン,ドゥエイン・ヒックマン,ナット・キング・コール,スタッビー・ケイ,トム・ナルディーニ,ジョン・マーレイ,レジナルド・デニー
監督:エリオット・シルヴァースタイン 1965年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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