2015.10.11
MR.BASEBALL 邦題:ミスター・ベースボール
日本の球団にトレードされてしまった大リーガーを描いたスポーツ・コメディ。892本目の映画投稿です。
大リーグの名門、ニューヨーク・ヤンキースのスター・プレーヤー、ジャック・エリオット(トム・セレック)は、ルーキーとのポジション争いに敗れ都落ち。日本の地方球団である中日ドラゴンズにトレードで出されてしまいます。
チームメイトとなった黒人選手のマックス・デュボア(デニス・ヘイズバート)から、日本でプレーする際のアドバイスを受けますが、聞く耳を持ちません。
ドラゴンズの監督で往年の名選手だった内山(高倉健)からスイングの欠点を指摘されたエリオットでしたが、弱点が知られていない彼は活躍を続けます。
通訳の西村(塩屋俊)がエリオットの発言を優等生的に翻訳したこともあって、彼は「ミスター・ベースボール」と呼ばれ一躍人気者になります。
とは言え、慣れない日本での生活の中で内山監督との対立はピークに達し、ついに乱闘騒ぎを起こしたエリオットは出場停止になってしまいます。
そんな彼を見かねたヒロ子(高梨亜矢)は、翌日彼をつれて実家を訪れます。何と彼女の父親とは内山監督だったのです。
中日ドラゴンズの全面協力のもと撮影製作された本作は、恐らくドアラファンにはたまらない作品でしょうね!本拠地の名古屋球場では、数万人の名古屋市民がエキストラとして参加したそうです。
ハリウッド製の娯楽映画らしい行け行けどんどんな内容ではありますが、野球ファンなら十分楽しめる内容。それにしても、かの国の住人と日本人との間には、とっても「異文化」で「異人種」な違いがあることを再確認することになる作品でもあります。
なぜ舞台が日本なのかはよくわかりませんが、ただそんな異なる文化の異なる人種でも「野球」という言葉が心をひとつに出来ることをこっそりと教えてくれる佳作です。
高倉健でなければならない理由はなかったかもしれませんが・・・。彼の異色作品になったことも確かです。
出演:トム・セレック,高倉健,高梨亜矢,デニス・ヘイスバート,塩屋俊,保積隆信,マック高野,藤原稔三,藤田朋子,レオン・リー,亜仁丸・レスリー
監督:フレッド・スケピシ 1992年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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