2015.11.26

Movies

The Living Daylights 邦題:007 / リビング・ディライツ

007シリーズ15作目、そしてこれまでのロジャー・ムーアに代わって4代目ティモシー・ダルトンがボンドを演じるスパイアクション。896本目の映画投稿です。

ヨーロッパを舞台に東西の情報戦が熾烈を極める中、ソ連の秘密警察KGBの高官コスコフ将軍(ジェローン・クラッペ)が亡命を望んでることを知ったMI6は、無事に彼を西側に連れ出すためにボンド(ティモシー・ダルトン)をチェコに送り込みます。

The-Living-Daylights.jpg美人チェリスト、カーラ(マリアム・ダボ)の妨害に合うも亡命は成功。無事に英国に渡ったコスコフは、M(ロバート・ブラウン)と国防大臣(ジェフリー・キーン)に西側スパイ暗殺計画の情報を提供します。KGB長官プーシキン(ジョン・リス・デイヴィス)が指揮するその計画を阻止するために、彼の暗殺指令を受けたボンドでしたが納得がいかない彼は、カーラを探してウィーンに飛びます。

カーラと再会したボンドは、彼女がKGBに追われていることを知り、また大芝居を打って英国から脱出したコスコフが国際的武器商人ウイティカー(ジョー・ドン・ベイカー)とつながりがあることを突き止めます。

ダイヤと麻薬により巨万の富を築いていた彼らに対し、ボンドはプーシキンと手を組み一計を図りますが、ボンドとカーラは捕まり、ウイティカーらによってアフガニスタンに連行されてしまいます。

ポスト・ショーン・コネリーとして全7作で主演を張ったロジャー・ムーアも、前作「美しき獲物たち」当時すでに57歳。新しいボンド役にはすでにピアース・ブロスナンもオファーされていたそうですが、スケジュールが合わずダルトンに。まあ、長々続いた色男ラインを一度リセットして、ちょっとシリアスでハードなスパイ・アクションにしたのは、シリーズとしてはなかなかいいキャスティングになったかもしれません。

かのダイアナ妃も、本作を見て「最もリアルなジェームズ・ボンド」と言ったとか。

謎解き的な要素もあって、なかなか見ごたえがありましたが、エンディング近くのボンドとウィテカーとの一騎討ちはちょっと拍子抜けかも。

まあ、そんなことよりボンド・ガールが一番のお楽しみで、今回はマリアム・ダボ。オランダ人とグルジア人の両親を持つイギリス生まれの女優さん。キュートでなかなか好みの女優さんですが、例にもれずボンド・ガールを演じるとやはり大成はしませんでした。

監督は、12作目から引き続きのジョン・グレン。音楽はahaの「The Living Daylights」でした。

最新ボンドのダニエル・クレイグにも通じる、らしくない一風変わったハード・ボイルドなボンドをお楽しみください。もちろん、お熱いシーンはありますよ!

出演:ティモシー・ダルトン,マリアム・ダボ,ジョー・ドン・ベイカー,アート・マリク,ジェローン・クラッペ,アンドレアス・ウィスニュースキー,ジョン・ライス=デイヴィス
監督:ジョン・グレン 1987年

原作;イアン・フレミング

BOSS的には・・・★★★☆☆

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE