2015.12.17

Movies

Flightplan 邦題:フライト・プラン

高度1万フィートを飛行中の旅客機から消えた少女をめぐり、娘の行くへを追う母親の苦悩を描いた密室サスペンス。899本目の映画投稿です。

ベルリン空港。航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、6歳になる娘ジュリア(マーリーン・ローストン)と共に、突然の事故死でこの世を去った夫の棺と共に深い喪失感の中で母国アメリカに向けて旅客機に乗り込みます。それは皮肉にも彼女自身が設計に加わった最新鋭の旅客機でした。

flightplan.jpg離陸直後、疲れからうたたねをしてしまったカイル。目を覚ますとジュリアの姿が見当たりません。乗客も乗員も誰一人ジュリアの姿を見たという者はなく、乗客名簿にも載っていないと告げられます。

パニックに陥ったカイルは、私服航空保安官のカーソン(ピーター・サースガード)に阻止されながらも、機長のリッチ(ショーン・ビーン)に捜索を嘆願します。機長の指示のもと、機内の徹底的な捜索が行われますがジュリアは見つからず、ある乗務員からジュリアは6日前に夫と共に死亡したという情報がもたらされます。

すべてはカイルの妄想だと断定され、彼女は機長から逮捕命令を下されます。

1988年「告発の行方」、1991年「羊たちの沈黙」でアカデミー女優となった彼女も40歳を過ぎ、大人の女性の魅力、というよりは母親役とかが目立つこの頃。それでも輝く瞳の奥には、ハーバード大やコロンビア大を蹴ってイェールに進んだ才女のきらめきを見て取ることが出来ます。

物語はドスーンと進んでゆきますが、そのうち火急の展開に。しかし、ああそういうことか!と思わせておいて、実はファイナル・サプライズという感じで、推理小説とか謎解き好きにはなかなかの展開ですが、真犯人(?)と主たるプロットとの必然性がいまいち希薄と言いますか、わかりにくかったかな?

もう2歩、3歩(真面目に)踏み込めば、もっといい謎解き密室サスペンスになったと思います。

出演:ジョディ・フォスター,ショーン・ビーン,ピーター・サースガード,エリカ・クリステンセン,ケイト・ビーハン,マイケル・アービー,マーリーン・ローストン

監督:ロベルト・シュヴェンケ 2005年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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