2016.03.14
Men in Black (MIB) 邦題:メン・イン・ブラック
地球に住み着いたエイリアンの動きを監視する機密機関の捜査官たちの活躍を描いたSFコメディ。アカデミー賞最優秀メイクアップ賞受賞作品。914本目の映画投稿です。
ニューヨーク。刑事のジェームズ・エドワーズ(ウィル・スミス)は逃走中の犯人を追跡中に、男が2枚の瞼で瞬きするのを目撃します。
そして彼の前に現れた黒いスーツにサングラスの男、K(トミー・リー・ジョーンズ)は地球に住み着いたエイリアンを監視する機密機関の者だと名乗り、連れ立って訪れた質屋の主人の頭を銃で吹っ飛ばしますが、その体は瞬く間に再生してしまいます。
驚くジェームズに、Kはペン型ライトを光らせ、彼の今夜の記憶を消し去ってしまいます。
翌朝ジェームズは、Kの残していった名刺の住所を訪ねます。そこはMIBと言って、宇宙人との接触を目的に設立された政府の最高機密機関でした。Kとその上司Z(リップ・トーン)の説明によると、その任務はエイリアン受け入れの移民局を運営し、地球上での彼らの行動を監視するとともに、その存在を世間から隠すことでした。
地球上にはすでに1500人ものエイリアンが住み着き、局内にも幾人ものエイリアンが働いていました。ジェームズは刑事を辞してMIBに入ることを決め、彼の存在に関するデータはすべて抹消され、MIBの新人エージェント、Jが誕生します。
その頃、ニューヨーク郊外に円盤が墜落し、バグという宇宙で最も凶悪なエイリアンが地球に無断侵入していました。
UFOの目撃者のもとに政府機関の男たちが現れ証言を撤回するように求めるという、60年代初頭から全米で広まった噂話をモチーフにした同名コミックの映画化作品です。
当時、史上最多と言われたSFXと、トミー・リー・ジョーンズ&ウィル・スミスによるオフ・ビートなコメディ・センスが見もの見どころです。
SFコメディと言えば、ありえない事が次々と起こるドタバタ喜劇を想像しがちですが、本作はコミックとして読者の目を通しただけあって、コミック的であり奇想天外ではありますが、展開はそこそこ必然的で、とんでも違和感を覚えないまま、いや抱腹絶倒のうちに物語はテンポよく展開してゆきます。
60年代風のレトロ近未来調の背景もなかなか良くできていて、こちらは「バットマン リターンズ」のボー・ウェルチが担当。監督は「アダムス・ファミリー」のバリー・ソネンフェルド、製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグです。
ドタバタですがちょっとブラックなユーモアも効いた、大人のための「E.T.」です。
出演:トミー・リー・ジョーンズ,ウィル・スミス,リンダ・フィオレンティーノ,ヴィンセント・ドノフリオ,リップ・トーン,トニー・シャルーブ,シオバン・ファロン
監督:バリー・ソネンフェルド 1997年
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
美術:ボー・ウェルチ
BOSS的には・・・★★★☆☆
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