2016.03.27
Shadow Man 邦題:沈黙の奪還
スティーブン・セガールの「沈黙」シリーズ第11弾。元CIA工作員が、誘拐された愛娘の救出に奮闘するアクション作品。916本目の映画投稿です。
ワシントンDCにある政府の極秘研究施設では、「MKウルトラ・プログラム」と呼ばれる最近殺人兵器の研究が進んでいました。
一方、ルーマニアの首都ブカレストの市街地。その秘密を持つ政府の特別捜査官ジョージ(ミシェル・エラウィン)は、追ってから逃れながら雑踏の中を逃走していました。
元CIAの凄腕捜査官ジャック(スティーヴン・セガール)は、引退後は実業家としてフォーチュン誌の優良企業500に名を連ねる企業家として成功を収めていました。
ジャックは一人娘のアマンダ(スカイ・ベネット)と共に、亡き妻の故郷ルーマニアで休暇を過ごすことにしますが、仕事の都合で自分だけは一日遅れで到着し、アマンダと義父のジョージの出迎えを受けます。
空港でCIA時代の同僚ハリー(ヴィンセント・リオッタ)と久しぶりに再会したジャックでしたが、彼が目を離したすきにアマンダはアーニャ(エヴァ・ポープ)の運転するタクシーに押し込まれて急発進。彼らが乗るはずだったリムジンは大爆発を起こしてしまいます。
日本人が勝手に「シリーズ化」したセガールの作品の1作。今回は一人娘をもつ元CIA工作員の彼が、アメリカ政府の細菌兵器をめぐる陰謀に巻き込まれ、政府・組織・地元警察の争奪戦に巻き込まれるというプロットです。
丁度、時を前後して公開された私の大好きな「マイアミ・バイス」のマイケル・マンを彷彿させるようなグラグラ手持ちカメラとそれらしいアングル。
ただミヒャエル・ケウシュはやはりミヒャエル・ケウシュ。グラグラも酔いそうになるだけだし、微妙なアングルは物語をわかりにくくしています。
これにはプロットの組み合わせのわかりにくさも一役買っていて、ヒロイン役アーニャの立ち位置も説明不十分で言動の必然性がわからない。
拳銃(グロッグ?)でヘリを打ち落とすのはまあ大目に見ても、拳銃よりも素早い鉄拳はもはやSFスーパー・ヒーローものになってしまいました。
セガール・ファンに。あるいはB級アクション・ファンに。
出演:スティーヴン・セガール,エヴァ・ポープ,スカイ・ベネット,イメルダ・スタウントン,ミシェル・エラウィン,ヴィンセント・リオッタ
監督:ミヒャエル・ケウシュ 2006年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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