2016.04.09

Movies

The Devil Wears Prada 邦題:プラダを着た悪魔

トレンドをも左右するファッション誌の編集長と新米アシスタントの顛末を描いたドラマ。918本目の映画投稿です。

大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークにやって来たアンディ(アン・ハサウェイ)。ファッションには全く興味のない彼女が面接を受けたのは、世界的に有名な一流ファッション誌「ランウェイ」の編集部でした。

Prada.jpgファッションに敏感な女性なら誰もがあこがれるその仕事。そこに野暮ったい服装で訪問した彼女は、その意外性をカリスマ編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)に買われ、アシスタント助手として働くことになります。

しかし始まったのは地獄の日々。早朝から深夜まで、シニア・アシスタントのエミリー(エミリー・ブラント)と共にミランダの無理難題をこなす日々。

そしてある日、誰も出来ない要求に応えられなかったことでミランダから失望の言葉を浴びせられ、アンディは深く傷つきます。しかしそれもこれも自身の仕事に対する甘えだとファッション・ディレクターのナイジェル(スタンリー・トゥッチ)から指摘され、彼女の意識が一変します。

我が国でも有名なファッション誌「ヴォーグ」の女性編集長のアシスタントをしていた女性が、実体験をもとに書いたベストセラー小説を映画化した作品です。

個人的にファッション業界に興味があり、雑誌編集を通してではありますがその舞台裏を垣間見える作品でもあります。

プロットとしては女性版サクセス・ストーリー的展開です。主役のメリル・ストリープは言わずもがな。いい感じです。そんな彼女を描き出すのは脇役(?)のアン・ハサウェイ、なかなか目鼻立ちのくっきりした美女です。彼女の成長と言うのか変化も見ものです。

で、イントロで野暮ったい服装で面接に訪問するアン・ハサウェイが持っているのが、私も愛用しているシュレジンジャーでしたが、これは20年ほど前のやはりサクセス・ストーリーだった「ワーキング・ガール」のメタファーなのかな?

アンの恋人役のエイドリアン・グルニアーがちょっと引っかかってしまいまして、彼女との心のつながりの大切さとかをもっと脚色して欲しかったですなぁ。

衣装担当はパトリシア・フィールド。テレビドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」の衣裳担当の彼女は、豪華で斬新な衣裳により一躍有名となり、2002年にはエミー賞も受賞してます。

人生とは夢とは仕事とは成功とは・・・アカデミー女優で、本作でもゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したメリル・ストリープの名演にもかかわらず、その辺をちょっと盛り込みすぎたことで、答えがフォーカスされなかったのが残念な作品でした。

出演:メリル・ストリープ,アン・ハサウェイ,エミリー・ブラント,スタンリー・トゥッチ,エイドリアン・グルニアー,サイモン・ベイカー

監督 デイヴィッド・フランケル 2006年

BOSS的には・・・★★★☆☆

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