2016.05.08
邦題:ねこタクシー
人づきあいが苦手で教師の職を辞したタクシー運転手が一匹の猫と出会い、新たな人生に挑戦してゆくヒューマン・ドラマ。920本目の映画投稿です。
人付き合いが苦手で教師を辞めたタクシー運転手、間瀬垣勤(カンニング竹山)。会社での営業成績は最下位で、家庭では教師の真亜子(鶴田真由)や娘の瑠璃(山下リオ)から馬鹿にされ、自分の居場所を失いつつありました。
小遣いが一日500円の毎日。そんな彼が唯一安らぐ場所である小さな公園で、ある日運命の出会いが待っていました。ふてぶてしくも彼に懐いた一匹の猫、首輪には「御子神」と書いてありました。
ある日、猫を使ってタクシー代をネコババすることで有名な「ねこババぁ」(室井滋)を乗せた彼は、案の定ネコババにあいます。お金を返してもらおうと、非番にねこババぁが暮らす猫屋敷を訪れた間瀬は、たくさんの猫の中に御子神さんを見つけ、自宅に連れて帰ります。
帰宅して猫を飼うことを話しますが、真亜子は大反対。しかしそれまで父との距離を置いていた娘瑠璃は、父の自己主張を初めて見ることで味方に付きます。
御子神さんを乗せてからは、猫を話題にお客との会話も生まれ、成績もぐんぐんと上がってゆきます。人生を前向きに感じ始めた矢先、事態は急変します。
というような展開の作品で、主人公演じるカンニング竹山は性格俳優的なところもあれど、なかなかの演技。ただしつなぎの不自然なカットがあるのは、監督亀井亨のクオリティの問題?
まあ着眼点はなかなか面白いのですが、途中のトピックスなども納得感がなく、ハリウッド的なありえないくらいのハッピー・エンドでもない。
展開としても「さあ、感動して下さい!お涙、ちょうだい!」的なつくりを敢えて避けたのか、淡々と始まり淡々と終わります。
ということで、あくまでも単発のTVドラマレベルの作品ですので、猫好きの方にだけお勧めしておきます。あっ、私も猫好きですが・・・(^-^;
出演:竹山隆範,鶴田真由,山下リオ,芦名星,室井滋,内藤剛志,高橋長英,甲本雅裕
監督:亀井亨 2010年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」